努力によって天才は作られるのでしょうか?
誰もが一度は聞いたことがあるエジソンの有名な名言。
天才は1%のひらめきと99%の努力
天才といっても、ひらめきって1%なんだって思った人いませんか?
でも、その1%のひらめきが出せるのが、天才の天才たる所以なのかなって思う。
じゃ、漫画家って天才じゃなきゃなれないの?
ということで、天才と努力について記事をまとめてみた。
努力は天性の才能?
漫画を描いてると自分の才能のなさに打ちのめされるときってスゴくあって、そんなとき、あの人の半分でもいいから才能が欲しかった
とか良く思う。
何回諦めようって思ったことか…
Wikipediaで天才の項を見てみるとこんなことが書いてある。
天才は、同じ事項をマスターしたときの理解の深さでは、秀才タイプを圧倒的に凌駕する才能を発揮する。
天才の遺伝子
天才について調べてみたらこんな研究結果が出たという記事を見つけた。
世界の0.3%しかいないといわれる170以上のIQを持った1,409人の遺伝子を分析して、普通の人の遺伝子と比較した。
その結果、天才の遺伝子は存在しないことが明らかになった。
天才の遺伝子は存在しないなら、努力で天才になれるのかって希望が持てる。
発想力は天才だけのもの?
エジソンの名言にも出てくるひらめき。
このひらめきって、天才しか持っていないものなのか、もしそうだとしたら、凡人がいかに努力しようとこの1%のひらめきって出てこないのかという思うと努力がバカバカしくなってくる。
発想力や創造力は持って生まれたものと思い勝ち。
でも、実際にはこのひらめきという発想力は、先天的な要因だけではないらしい。
数学が得意な父親と苦手な母親の間に、数学が得意な子供が生まれても、父親と子供にあって母親にはないという遺伝子は見つからない。
学業には、一つのことをじっと考え続けられる、持続力、集中力などの能力が学業には大いに関係している。
出典:週現スペシャル 大研究 遺伝するもの、しないもの【第1部】一覧表でまるわかり 遺伝する才能、しない才能、微妙なもの
遺伝と環境どっちが天才を育てる?
日本画家の千住博氏、弟の明氏は作曲家、妹の真理子氏はヴァイオリニストという世界で活躍する芸術家兄弟がいる。
でも、この両親はというと、父親は工学博士、母親も研究家。
両親とも芸術家ではない。
あるテレビ番組で、千住博氏が語ったエピソードでこんな話を見つけました。
子供の好奇心を自由にさせて、続けていくことで芸術的な才能を開花させたといういい例。
こういった前例もあるし、遺伝で全てが決まるわけではない。
芸術に限らず多くの才能は後天的な要因も大きく左右する。
20歳~30歳でピークを迎えて、だんだん衰えていくような能力は後天的に鍛えられる。
芸術的な才能は練習でどうにかなる。
何年か音楽の練習をしたあとでは、脳の中の音を処理する部分が広がることがわかっているという。
こう考えると、一般的に言われる勉強は努力、芸術は才能。
これって実は、勉強は才能、芸術は努力とも言えると思う。
努力は天才を凌ぐ?
冒頭で出てきたエジソンの有名な言葉。
実は真意は違っている。
1%のひらめきがなければ99%の努力はムダ
というのが真意らしい。
チェスなどのゲーム、楽器の分野においては、どんなに練習しても生まれ持った才能がなければ、上達には限界がある。
チェスのプレイヤーとミュージシャンを対象にした14の調査の分析の結果。
これらの人々の練習量と技量を分析してみると、練習によってスキルアップした人は全体の1/3。
残りの2/3の人たちは、知識や天性の才能、そして何歳で始めたかが技術に反映される。
また、
優れた音楽家は、その技能を獲得するために必要な長時間の練習ができるよう、遺伝子にプログラムされている。
努力遺伝子
勉強は才能、芸術は努力の話に戻ってみる。
一つのことをじっと考え続ける持続力、集中力。
これは、実は天才のみが持つ努力遺伝子だった。
一流の音楽家は、20歳になるまで平均して約10,000時間も練習に費やしている。
これは、普通の音楽家より数千時間多いという。
つまり、凡人から見ると努力と思えることが、天才側から見れば日常ということになる。
エジソンは天才だから、成しえた功績だといえると思う。
それでは、天性の才能もなく、努力遺伝子も持ってない凡人には、どうやっても漫画家にはなれないのでしょうか?
成功者は努力している!
皆
すべからく努力しておる!!
はじめの一歩の名言。
これはズシンと芯に来る言葉ですな。
鷹村がブライアン・ホークとの世界戦に臨む前に鴨川会長が鷹村に向けていったセリフ。
ここで、再びエジソンの言葉をもう少し深く切り込んでいってみる。
私は1%のひらめきがなければ99%の努力はムダになるといったのに、世間は勝手に美談にしてしまった。
エジソンが言いたかった真意をもう少し噛み砕いてみると、こんなことが言いたかったらしい。
1%のひらめきがあれば、99%の努力は苦ではない。
平たく言うと、
99%の努力を積み重ねていった上で出てくるのが1%のひらめきである
という。
なんだ、結局一番有名な言葉の意味とそんなに変わらないじゃん。
ということが、本当に伝えたかったという。
漫画は絵ではない!話だ!
ここで漫画に置き換えてみる。
漫画は、絵だけではない。
というか絶対に絵ではない。
漫画は絵ではなくてストーリーで決まると思っていい。
絵の面では確かに才能もあるかもしれない。
でも、芸術面全般的に後天的な努力によってある程度のところまでは行けると考えている。
絵がある程度までいけたなら、あとは話を頑張ればいい。
話の構成は、頭を最大限に使うパートなので、芸術面は関係ない。
話作りも、もちろんセンスと才能はあるかもしれないけど、小説家になるわけじゃないんだから、トップクラスの才能じゃなくてもいい。
1人でできないならチームを作れ!
もしどうしても話を作るのが苦手だったら、チーム制で漫画を創る環境を作ってしまえばいいでしょう。
漫画家になるにはの記事では、専門学校の存在は否定したけど、仲間を見つけるという点では行く意味はあると思う。
アンタッチャブルにブラックマヨネーズ、フットボールアワーだって、養成所で知り合ったらしいから、自分と同じ夢を見る人たちと知り合うには絶好の場。
漫画家になりたくて入ったけど、自分には絵の才能がなかったでも、話は創れるから原作者で目指してみるって言う人もいるかもしれないし。
他にもネットを利用して、相方を探すこともできると思う。
エジソンはこうも言っています。
勝負はそこからだというのに。
もうダメだ…
と思ったところから、もう一息頑張ってみる!という気持ちが大切なのでしょう。
まとめ
- 1%のひらめきがあれば99%の努力は苦ではない
- クリエイティブな才能は後天的にある程度身につけられる
- 漫画は絵ではなく話が重要!
- 話が創れないなら仲間を探せ!
- もうダメだと思ってからもうひと頑張りしてみよう!
もう一つ、エジソンはメモ魔だったらしい。
だから常にペンと紙を持ち歩いていて、なにかひらめいたとき忘れないようにすぐにメモったという。
これは、漫画家とか芸人で言うネタ帳。
ネタ帳をつけましょう。
鉄門海の兄貴も常にペンと紙は常にポケットに入ってるって言ってた。
天才じゃなくても、努力遺伝子を持ってなくてもできることはありますよ。
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