ミホノブルボンという競走馬を知っていますか?
トウカイテイオーの1歳下の2冠馬。
この馬も日本競馬界が誇る最強逃げ馬の一頭だと思う。
今回はイラストを制作するとともにミホノブルボンを紹介したい。
調教の申し子・ミホノブルボン
ミホノブルボンは戸山調教師に預けられた。
競馬には脚質という戦略がある
競馬を知らない人には逃げ馬とかいってもわからないと思うからサラっと説明してみる。
18頭立て。
脚質 | 解説 | |
---|---|---|
逃げ | スタートからスタートから先頭に立ってそのまま勝利する | |
ミホノブルボン、セイウンスカイ、サイレンススズカ | ||
先行 | 2番手~5番手あたりでレースを進めて、第4コーナーや直線で先行馬を交わして勝利する | |
トウカイテイオー、タイキシャトル、シンボリルドルフ | ||
差し | 中断より後(6番手~13番手)でレースを進めて第3コーナー辺りから徐々に順位を上げていって直線で先行馬を交わして勝利する | |
オルフェーヴル、ナリタブライアン | ||
追い込み | 最後方(14番手~18番手)でレースを進めていき、能力のある馬は直線でまとめて先行馬を交わして勝利する ほとんどの馬は、第3コーナー辺りで順位を上げていって直線で先行馬を交わして勝利する | |
ヒシアマゾン、ディープインパクト、ミスターシービー |
見てて一番安心できるのは先行。
私が一番好きな脚質は逃げ。
スタートから誰にも先頭を譲らずゴールするって強いことの証明でしょう。
騎手は追い込み馬でまとめて先行馬を交わすのが気持ちよくて好きという話をよく聞く。
おそらく、追い込みで強いと人気も出やすいと思う。
ミホノブルボンは才能?努力?
故・戸山調教師の持論を実証
"スピードや瞬発力は先天的な要素が大きいが、スタミナはスパルタ調教を課すことで克服が可能になる"という持論を持っていた。
でも、このスパルタ調教についていける馬はいなくて、"壊し屋"と呼ばれていた。
やっとミホノブルボンという持論を実証する馬に巡り合えた戸山調教師。
"こいつを鍛え上げて、長距離の大レースを勝ってみせる!"と意気込んでいた。
デビュー戦、大きく出遅れるも直線一気の追い込みで快勝。
ミホノブルボンはマイラー血統?
ミホノブルボンの父はマグニテュード。
その血統からマイラー(1,600m)だといわれていた。
それをスパルタ調教によって、2,000mの皐月賞、2,400mの東京優駿、3,000mの菊花賞を制することを目指していた。
ステップレースの1,800mを勝って、皐月賞に挑む。
ミホノブルボンは三冠馬になれるのか?
皐月賞は最も速い馬が勝つ
距離の壁がささやかれながらも出走した皐月賞。
距離の壁の不安要素を難なく突破し圧勝!!
東京優駿は最も運のある馬が勝つ
2,000mは持ち前のスピードと、生まれ持った競馬センスで勝ったが、2,400mはマイラーでは勝つことは難しい。
今度こそ距離の壁があるのでは…
2着に4馬身の差をつけて優勝!!
菊花賞は最も強い馬が勝つ
ステップレースとして出走した京都新聞杯(GⅡ)を圧勝。
最も強い馬が勝つといわれる菊花賞。
菊花賞馬は古馬になっても活躍している馬も多い。
マイラーといわれたミホノブルボンが3,000mの菊花賞に三冠をかけて挑む。
レース前からの宣言通りキョウエイボーガンがハイペースで逃げを打った。
直線でミホノブルボンに襲い掛かる二頭の影。
内からマチカネタンホイザ、外からライスシャワー。
ライスシャワーに交わされたミホノブルボンは、マチカネタンホイザを競り落とし2着でゴール。
後日、主戦騎手の小島貞博は"キョウエイボーガンにペースを乱された"と語っている。
ライスシャワーの菊花賞について面白い考察をしてるサイトを見つけた。
菊花賞の敗因
- ライスシャワー
- キョウエイボーガン
- 小島貞博
ミホノブルボンの強さは、淡々としたマイペースのスピードが、他馬にとっては少しキツいスピードで脚を使わせて、逃げ切ることができる典型的なスピードである。
13.1 - 11.4 - 11.5 - 11.8 - 11.9 - 12.3 - 13.1 - 13.1 - 13.2 - 13.3 - 13.0 - 12.3 - 11.6 - 11.8 - 11.6
↑↑↑は、菊花賞のライスシャワーのラップタイム。
この人の考察では、 ライスシャワーはスタミナというよりは、序盤ゆったり運ばせて後半のトップスピードを引き出す競馬が得意な馬だという。
縦長だった道中が向こう正面ではギュッと先頭との差が縮まっている。
これは、後続馬が足を使ったのではなく、前が減速していたためである。
ここでライスシャワーはスタミナを消耗することもなく先頭集団と差をつめることができた。
このときにキョウエイボーガンを交わして先頭に立つという選択肢を取れなかった小島貞博の致命的なミスだと考察している。
ではどうすれば、ミホノブルボンは勝てなのか?
ライスシャワーがミホノブルボンに勝っている点は、トップスピードである。
そのスピードをもってしても届かないように第3コーナーで先頭を奪い自分のペースで走っていればミホノブルボンは普通に勝てていたのではないだろうか。
と考察している。
また、ミホノブルボンはステイヤーだったとも言っている。
先行馬には不利な展開で11秒台の競馬を出来ている点を見てみると十分ステイヤーの素質があるという。
やっぱりミホノブルボンは強い!!
出典:平成最強の逃げ馬は…?サイレンススズカ&ミホノブルボン
競馬界の記録を阻止する刺客・ライスシャワー
菊花賞を勝ったライスシャワーは、東京優駿2着、京都新聞杯2着。
ステイヤー(2,800m以上)の素質の片鱗を見せていた。
驚くべきは翌年の天皇賞(春)(3,000m GⅠ)。
3連覇の記録がかかった天皇賞(春)、長距離の鬼・メジロマックイーンとの対決では三連覇を阻止するライスシャワー。
こうしたことから刺客という異名がつけられた。
このメジロマックイーンは、近年の最強馬・オルファーヴルの母父である。
競馬界のドリームマッチ
その年、国際GⅠに昇格したジャパンカップを目標に調整された。
前年の二冠馬・トウカイテイオーとの対決。
このジャパンカップは当時、史上最強馬が集まったといわれていたから、マジで競馬のドリームレースが実現していたはずだったのだが…
脚部不安のため回避。
その後も復帰を目指していたがかなわず1994年1月19日に引退を発表。
ミホノブルボンのイラストを制作!
前置きが長くなってしまったが本題。
元の画像がこちら。
今回は、輪郭にペンを入れないで色だけで描くということを試してみたけど失敗。
もっと、優勝レイとか色々資料を集めてちゃんと描けばよかった…
次回も輪郭にペンを使わないで制作することを目標にする。
ミホノブルボンの旅立ち
そんなミホノブルボンは2017年2月21日朝より寝たきり状態になり、22日18時過ぎに老衰のために死亡した。
トウカイテイオーに続いて、好きな馬がこの世を去った。
一回、好きな馬を観るツアー行きたい行きたいと思いつつ実現してない。
いつか、好きな馬を訪ねたい。
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