漫画家の寿命を考察!
はじめまして。
からだ大辞典です。
よく噂に聞く漫画家は短命とか聞くけどホントなのかな?
どう思う?
でも、確かに漫画家は死に近い感じはする。
今回は、私自身の身に起きた実体験を交えて死に近くなる理由を考察してみた。

漫画家って不規則だからね
何に関しても無頓着な人も多いし
それでは、漫画家の寿命についての一絵描きの考察スタート!
実体験から漫画家の寿命に切り込む


からだ大辞典は、腰痛、肩こり、ヘルニア(一歩手前)、うつ病、パニック障害、不眠症などの健康障害を乗り越えてきた絵描き日時計が、絵描きの健康を守るために経験から得た情報を共有するサイト。
この記事では、漫画家の平均寿命57歳、吠夢氏の死、漫画家は不摂生、超過密スケジュール、身体に起こった変化、なぜ精神的な限界が自覚できたか、パニック障害も発症、漫画家自身は急死ではなく自覚はある、突然の体臭の正体はスクリーントーンのニオイではなく…、限界を知る、休養を取って精神を安定させるについて詳しく解説してるよ。
漫画家の平均寿命57歳


この漫画家の平均寿命57歳っていうのはどこから出てきた話なんだろう。
漫画家を対象にした調査みたいなことをしたってこと?



誰か知ってる人がいたら教えてー
私の知人で吠夢(ぽえむ)さんっていう漫画家がいる。
あるとき一通のメールが届いて、



吠夢さんが亡くなったらしいです
えーマジでー?



死因ってなんだったんですかね?



どうやら糖尿病を患っていたらしい…
なるほどなるほど…
今ネットで調べてみたら亡くなった年齢は…57歳…
不思議なこともあるもんだ。
ホントどうなんだろう
どうやってデータを取ったんだろう。
吠夢氏の死
吠夢さんのことを知らない人のために軽く説明するとホラー系の漫画家さん
出版業界全体が落ち込んでいるうえに、ホラーっていうジャンル上仕事もなくなっていた模様
彼の黒を上手く使った画風が好きだった
前年に、吠夢さんがプライベートのfacebookの友達かもに出てきてたから、元気そうだなと思ってただけに本当にびっくりした。



そしてどうやら糖尿病で
目もかなり悪くなっていたらしい
▼読まなくてもいいところ
吠夢さんとの思い出
吠夢さんと合コン
えでくー(からだ大辞典の母体サイト)を立ち上げた当初、一緒にやってくれる的な立場でもみのきさんという漫画家?漫画家志望者?がいた。
結局、空中分解してしまったのだけど。
その子は、うちに原稿を手伝いに来てくれたアシスタントとして出会った。
その時に色々話してて、吠夢さんも交えて合コンしよう!という話になったことがある。
このもみのきさんは、すごく可愛い子なんだけどかなりの変人。
吠夢さんの変人具合とちょうどいい、変人同士くっついたら面白いと思って提案した。
私は、もみのきさんの知り合いと同じアーティストが好きだったから楽しみにしてたんだけど、この話は実現しなかった。
実現してたら吠夢さんともみのきっていう夢の変人カップルが成立してたかもしれないと思うと本当に面白い。
今、もみのきさんは何してるのかな。
無料で漫画を手伝い合う同盟
お互いの漫画を無料で手伝い合う同盟を結んでいた漫画家さんがいて、その人が何回か吠夢さんのところに2回原稿を手伝いに行ったことがあるといってたからメッセージしてみたらかなり驚いていた。
この二人は、以前死体の話で盛り上がったとか、吠夢さんは、この漫画家さんのことが好きだっただろうから、楽しい話をしていたのかなとか思い出したり。
分は死体の話というか、死体がダメだから変わった奴らだって思ってたけど。
自分の場合、描き下ろし単行本の依頼があったとき死体が出てくるシーンがあったから死体をリアルに描きたい!と思って、ネット上で、死体の画像を集めまくっていた。
そして、色んな死体の画像を見ていくうちに、今こうやって頑張っててもいつかこうなるんだよな。
だったらなんで今頑張ってるんだろう、結局死ぬのに。
子供のころからずっと、”生きている意味”について考えてきたけど答えが出なかった。
もちろん今でもはっきりとした答えは出ていない。
でも、自分の中の答えは”生きてる意味なんてないんじゃないか?”というものになりつつある。
だから、長生きに興味がないんだよな。
実は、死後発売された”生ポのポエムさん”を読んだり、うちに連絡くれた人の話を聞いてみると、糖尿病だったらしく、それによって目も相当悪くなっていたみたいだったから、日々弱っていく自分の身体から、死の自覚はあったんじゃないのかと考えている。
吠夢さんの遺作となった生ポのポエムさん。
興味があったらどうぞ。
漫画家は不摂生
- 徹夜続き
- 全てコンビニ・外食
- 運動不足
漫画家ってこういうイメージない?
自分の知人漫画家でも、眠くなるまで寝ないっていう人多い。
何でかわからない。
自分の場合は、夜は絶対寝たい。
寝ないとものすごいストレス。
自分はがっちりアシスタントをしたことはない方なんだけど、初めてアシスタントしたのは、弁護士のくずの井浦秀男さん。
食事時になるとコンビニで買ってみんなで食事してた。
コンビニ食についてはこんな話がある。
福岡県の養豚農家で死産が続いたことがあった。
やっと生まれてきた子豚は奇形だったり虚弱ですぐに死んでしまったり…農場主は実は豚の妊娠期間である114日前から、コンビニの廃棄弁当を与えていた。
弁当は消費期限の二時間前に廃棄するから腐ってる訳ではない。その農場主は250頭の子豚を亡くし、元の穀物に戻したところお産は元に戻ったという。
参照:【ホントに安全?】インスタントラーメンが身体に悪い三つの理由…
食品添加物盛りだくさんのコンビニ食って安全なのかなぁ?
自分も以前は東京都の小金井に住んでてその時は、アシスタントの人が来た時は店屋物ばっかり。
それ以外は自炊してたんだけど、アシスタントに来てた人は店屋物ばっかり食べてるイメージがあるせいか



外食ばっかりで心配だから
今度私がご飯作るので来てください
て言われてご馳走になったり。
最近食の勉強をしていて、こんな言葉を多くの人に知ってもらいたい。
食で治せない病気は医者も治せない
これなんだよ。
人間の身体は食べたもので作られている。
昔なかった病気が増えてるのは、それまでになかった食べ物を食べるようになったから病気が増えているんだ!
農薬、食品添加物、日本にはなかった食材とか。
健康寿命を延ばすには、自然に近い食べ物を摂ることで病気になる可能性を減らせる。
超過密スケジュール


私の実体験。
2019年の8月は本当にキツい月だった。
もう7月半ばころから、8月のスケジュールは恐ろしいことになるな…とは思っていたけど、相変わらず入ってきていた案件。
何本かは断ったんだけど、お金のためにまとまった額のものは請けていた。
簡単なアニメーションだったのだけど、illustratorデータでの納品ということで自分にはできないため、メガさんに外注に出して、間で調整
クラウドソーシング経由のダラダラクライアントの漫画の案件
120点のイラストが必要な漫画動画
舞台となる縁側を今回自分の作品では初となる3DCG技術を取り入れたもの
以前から3DCG技術をフルに活かして漫画を制作している知人漫画家に縁側データを外注に出して対応
企画自体は6月頃から動いていた漫画動画案件
個人からの依頼の結婚式用のパラパラ漫画の案件
9月の中旬位に納品予定のパラパラ漫画案件
という超過密スケジュール。
外注に依頼して、適度に仕事は割り振っていたのだけど、どうしても自分でやらなければいけないものが多くてどうしても時間が足りない…
ということで、8月は朝から晩、徹夜を3日という感じで1秒も時間を無駄にできない中で黙々と作業していた。
身体に起こった変化
いつのころからか、突然自分から体臭が発生してきた。



自分は体臭は強くない方だと思う
それと同時に精神的にもパンパンの状態になってきていた。
なぜ精神的な限界が自覚できたか
私は実は、以前鬱を発症したことがある。
ネット雑誌だけど週刊連載をやったことがあって、苦しくてどんどん苦しくなって自分でおかしいなと思って、近くの心療内科を受診。
その結果、鬱という診断結果。
その流れでカウンセラーと少し話して薬をもらった。
その時に、薬だけがあればいい、カウンセラーってただ話を聞くだけだから意味がないということを思った。
私は性格的に悩みがある場合、解決法が欲しいと考えている。
でも、カウンセラーはただ話を聞いてるだけで打開策は何も提示してこない。
ネットで見たり、女の人と話してると、女の人の性質上話を聞いてもらいたいという心理があるらしい。
だから、カウンセラーの存在は必要なのだろう。
カウンセラーに何を求めるかという話で、自分にはカウンセラーの存在価値は分からない。
その後、その週刊連載を手伝ってくれた女の子の知人がいて、カウンセラーの話をしたら、



あれテキトーだと思うよ
私の知り合いでやってる人いるけど資格は持ってなかったもん
確か
といっていた。
パニック障害も発症


正直、このパニック障害は人と話してて、”それパニック障害だね”って言われただけだから正式に受信して得た病名ではない。
人の話、ネットの情報でおそらくパニック障害だろうという話。
その当時、人が多くいるところに行くと息苦しくなって、我慢してると脳みそが下から炭酸水漬けになっていく感覚というか。
シュワシュワしてくる感じ。
それを我慢しているとやがて、頭の中が真っ白になっていって、それが進行すると気絶をするという。
その結果、ホームで人に起こされたり、病院で人に起こされたりということがあった。
それらは自力で治した。
特に何もしないで、睡眠だけに気を付けていたらもう気にならなくなったし、症状もなくなっていた。
でも、パニック障害的な症状は最近もあった気がする。
けど、どこまでが自分の限界かがわかっているから、気絶する前に精神的に建て直せば気絶はしない。
こういった経験から自分の精神的な限界がある程度予測ができるようになった。
漫画家自身は急死ではなく自覚はある!


こんな感じで、おそらく多くの場合、当事者としては死は突然襲ってくるものではなく身体に訪れる変化は自覚はある。
実はさっきも話した通り、この体臭は以前にも経験済み。
どんな時にこの体臭を感じたか。
それは作業時間に終わらなくて、徹夜してスクリーントーンを貼ったりしてるときとか。
ニオイの正体はスクリーントーンではなく…


アナログで漫画を描いたことがある人ならわかると思うけど、漫画の作業で一番最後の工程の作業が仕上げといわれるスクリーントーン貼り。
締め切りまで本当に時間がないときは徹夜でスクリーントーンを貼って納期に間に合わせなければいけない。
だから、10時間、15時間ぶっ続けでスクリーントーンを貼るという作業をする。
その時に感じたのがこのニオイだった。
そのため、自分としては、このニオイはスクリーントーンの糊のニオイだと思っていた。
普段気にならないのは、意識をしないから気にならないのであって、ぶっ続けで作業をすることによって些細なニオイが鼻につくから、スクリーントーン作業をしていると発生してくるのだと思っていた。
ところが、私は、2017年に液タブを購入して届いた瞬間からフルデジタル化している。
スクリーントーン作業をしていないのに、このニオイがするのはおかしいということで色々ネットで調べていった結果、この自分に突然発生した体臭の正体は疲労臭ということを突き止めることができた。
この疲労臭はなんとも説明が難しい。
でも、自分から発生する体臭が疲労臭かどうかを判断できるようにチェックリストを作ってみた。
どんなニオイかは説明できないけど、このチェックリストで当てはまる項目が多かったら疲労臭を疑った方がいい。
おそらく、この疲労臭を改善しないその先には急死が待っているのだと思う。
非常に危険だから、自分の体臭には気を付けた方がいい。
漫画家の寿命を考察後の結論


自分から感じたことがない体臭を感じた時、何のニオイだかわからない。
でも、心地のいいニオイではない。
突然発生するものだから何かの病気?と疑ってしまう気持ちもわかる。
限界を知る
そんなときは、このチェックリストをもとに疲労臭かどうかを見極めて対処することをおすすめする。
- 普段は自分のニオイに気づかない
- 入浴してもニオイが消えない
- 1か月中徹夜が3日以上
- 1か月中自分の仕事量基準値を超えてる日が20日以上ある
- 1か月先スケジュールが通常の仕事量の1.5倍以上
上記のチェックリストで3つ以上自分に当てはまるなら、そのニオイ、疲労臭かもしれないから、至急対処をした方がよい。
休養を取って精神を安定させる
私が2019年の8月に精神的限界を感じた時にした対処法。
これ以上1秒でも作業してたら壊れる…、壊れたらもう仕事ができなくてすべての仕事を落すことになる。
ということで、被害を最小限に抑えるために、3時間だけゆっくり休養することを決意。
- 1時間ゆっくり入浴
- 30分睡眠
- 外でコーラ休憩
これで何とかギリギリ仕事できる精神状態まで回復させて、あとは全速力で作業を開始。
多少遅れながらもなんとかすべての案件を納期に間に合わせることができた。
そして、それから、22時、23時には眠っている状態にする。
毎日入浴。
これを徹底したら1週間~10日位でニオイが消えた。
このチェックリストのチェックが多ければ多いほど、病気じゃないから必ず改善できる。
不摂生を避ける
- 自然に近い食を心掛ける
- 正しい姿勢で作業する
- 適度な運動をする
人類が食べ物に対する耐性を持つのに一万年かかると言われている。
その長い間人間は自然のものを食べてきて今に至る。
まず始めることは、調味料は無農薬とか自然栽培、無添加(ちゃんと成分を見て加工度が低いもの)なものに切り替えるだけでかなりの危険を減らせる。
そして、誤った姿勢は、腰痛、肩こり、ヘルニアの原因になるから正しい作業姿勢を知ることから始めることが重要。
正しい作業姿勢については、以下の記事でくわしく解説している。
イラストレーターの腰痛を回避する作業姿勢を伝授!↓↓↓


まとめ
- 自分の限界値を知る
- 思い切って休養する
- 仕事の効率を再確認する
- 外注に仕事を振って負担軽減
- 疲労臭を感じたら睡眠時間を長くする
働き続けないといけない場合、どうしても疲れがたまってしまう。
一定ラインを超えると、精神的に壊れてしまうから、働けなくて経済的な危機に陥ってしまう。
それが最悪のパターンだから、身体の危機を感じたら、考えうる最大の危機はどこかを認識して、被害を最小限にできるラインを探して休養する。
結局人間は自分の身体、精神は自分で何とかするしかない。
拗らせたらマジで精神的な病気になってしまうから、自分の体調、精神的疲労には注意した方がいい。
自分の危機は自分で守りましょう。
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