【相関図で解説】とみ新蔵版三国志のあらすじと三つの特徴!

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とみ新蔵版三国志のあらすじを大紹介!

はじめまして。
まんがたいけんです。

日本で大人気の演目・三国志は幾度となく時代を越えて何度も、何度も漫画化されている。

今回紹介するのは、時代劇漫画家として有名なとみ新蔵氏による全三巻の三国志
じつは、本人には言えないけど…とみ作品はほとんど読んだことがない。
実はバレてるって噂もある。

でも、この三国志、断捨離をしてたら見つけた
多分、私が三国志好きだから、くれたんだ。

読んでみて、とみ新蔵版三国志の特徴をまとめてみた

とみ新蔵版三国志の四つの特徴
  • さらっと三国志の流れを知れる
  • おじさんが上手い
  • 全てがおじさんキャラ
  • 劉禅を頭がいいキャラとして描いている

ホントにおじさんが上手いのよ

おじさん代表?の張松

これ(売国奴・張松)とか。

笑い方が最高!の曹操孟徳

これは曹操なんだけどいい味出してるでしょ。

とまぁ、こんな感じでおじさんが上手くて三国志にとてもあってるかなと思う。

三国志読んだことないから興味あるけど、長編漫画はちょっと…という人には、大雑把な流れがつかめるからおすすめ!

そういう話はしたことないけど、おじさん描くの好きなんだろうな
絵を見てるとスゴく楽しそう。

日時計

とみ新蔵氏の鉄門海上人伝は名作
いつか紹介しようと思っている

ということで、とみ新蔵版三国志のあらすじ解説スタート!

目次

とみ新蔵版・マンガ三国志のあらすじ

表情が気に入ってる張飛翼徳
とみ新蔵師匠の張飛が面白い!

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マンガ三国志とは

スクロールできます
作品名三国志
作画とみ新蔵
責任監修守屋洋
掲載誌書きおろし単行本三笠書房
単行本全3巻2,640円
単巻 880円

とみ新蔵氏に話を聞いた時

とみ氏

仕事があったらやらんかったけど
仕事がなかったから受けたんや

といっていた。

そして

とみ氏

これおいしいんや
何回も増刷されてる

描きおろし単行本でそこまでいい原稿料ではないという話はしてたけど、予想に反して何回も増刷されて、いい思いをしたようだ。

三国志の概要

とみ新蔵版のマンガ三国志(中)
マンガ三国志:とみ新蔵

まったく知らない人も、三国志ってどんな物語なの?という人のために、簡単に解説してみる。

三国志というのは、魏、呉、蜀という国が三つ巴になって競い合っている状態

でも、一般的に三国志というと、その三国状態になる前の黄巾の乱から始まる

幼少、暗愚な皇帝が続き腐敗が明らかになってくると、中国全土の国民の怒りが爆発し黄巾の乱が勃発

曹操が表に出てくるのはだいたいこのころ。
蜀を建国した劉備は、この頃は全くの無名で一兵卒。

曹操は、初期から頭角を現し献帝を迎えて、天下に号令する立場になり終始影響力を及ぼしていく
呂布を倒し、劉備を敗走させ、最大の敵・袁紹を下し中原を支配し魏の基盤を築いた

日時計

董卓が贅沢の限りを尽くし天下の恨みを買い
失速して、呂布が勢力を増してくる

中原の最大のライバル・袁紹を倒して、いよいよ全国制覇のために呉をのみこむために南下してくる
この時、曹操に対抗するために劉備と孫権は手を組み、赤壁の戦いで撃退

この流れで劉備は荊州を抑え根拠地として、蜀に攻め込み蜀を制圧し魏、呉、蜀の三国鼎立時代に突入

漢中平定、関羽の樊城攻め、夷陵の戦いでの大惨敗、劉備の跡を継いで諸葛亮が北伐を敢行
諸葛亮が、陣没

諸葛亮の死後は、大雑把なダイジェストになり蜀滅亡、呉の消滅で三国時代終了

あらすじ

とみ新蔵版のマンガ三国志(下)
マンガ三国志:とみ新蔵

蓆を織る劉備
そして、暴れまわる張飛に、それをたしなめる関羽という、お決まりの三国志から始まる

無能な皇帝が続き世は乱れ、黄巾の乱が起こる
三人で黄巾軍の鎮圧に参加し、武功を上げ平原の相につく

などなど、三国志のお約束の流れ。

中巻では、劉備と劉表の対談から始まる

劉備が三顧の礼をもって諸葛亮を迎えたところで、夏侯惇を大将にして新野を強襲
諸葛亮が采配を振るい、張飛、関羽などの将軍に指示を出し無事夏侯惇を撃退
※正史では劉備が夏侯惇と戦っている

ここで、本格的に曹操が本軍を率いて荊州に攻め込んできた

劉備は、懐いている多数の民を引き連れ南下
劉備麾下のものが何度も劉備に

劉備配下

民を置いていきましょう

と説得を試みるが、”民は国の基本だ”とか言って退ける劉備

でも、結局曹操軍が迫ってくると、さんざんに蹴散らされ妻子も打ち捨て劉備軍は散り散りに…

妻子は魏軍の中に紛れてしまったところを、偶然見つけた趙雲が阿斗(劉禅の幼名)を胸に抱き100万の魏軍の中を駆け抜けていく
三国志映画では、見どころとなる趙雲が曹操軍100万の軍勢の中、一気に駆け抜けるシーン

傷ついた趙雲は、張飛が守る長阪橋までたどり着き、曹操軍は張飛に託された。

張飛

我こそは燕人張飛なり!

と、曹操軍をたじろかせながら、背後では20数名の部下が大群に見せるように土煙を起こさせ、曹操に警戒させ撤退させることに成功。

ここで、三国志の前半のハイライトシーンの赤壁

劉備は曹操に対抗するため、魯粛に諸葛亮を伴わせて呉の孫権のもとに同盟に向かわせる
呉の降伏派の者たちとの舌戦を制し、孫権を徹底抗戦を決意させ同盟を結び、赤壁の戦いに突入していくー

みどころ

とみ新蔵三国は三巻にまとめられているとはいえ、長い物語。
みどころはどこにしようかなぁと考えて、決めた。

  • 劉禅の描き方
  • 馬超の真実

この二つは、結構新しい視点だなと思ったから、ここを見どころとして挙げておく。

とみ先生は、下巻の最後のあとがきで

とみ新氏

演義ではなく正史に則って描いた

といっているけど、このとみ新蔵版の三国志を読んだり、とみ先生と話してても”三国志に詳しいなぁ”と思ったことはない
悪口とかそういうことではなくて、上述してる夏侯惇を撃退したところも、諸葛亮が参謀を務めて撃退したみたいに描いてたしね

劉禅の描き方

実は有能?な劉禅

とみ先生も言ってたけど、劉禅を無能としては描いていないことが、今までの三国志ものとは大きく違うところかな

確かに、正史では諸葛亮は劉禅を評価しているような記述もある

丞相はおまえが知力に優れ、進歩も早いと言っていたが、もしこれが本当であれば、わしも安心できる

引用:三国志・先主伝

諸葛亮が、劉備に劉禅のことを”知量はなはだ大なり”と告げている

また、こんなこともあった。

諸葛亮の死後、劉禅は大権が他人の手に落ちるのを恐れ、二度と丞相を任命しなかった

劉禅は、蔣琬を尚書令に任命し、諸葛亮の後任として国事を統括させた
健興十三年四月、蔣琬を大将軍、録尚書事に

延煕二年、蔣琬を大司馬に、延煕六年尚書令の費禕を代将軍、録尚書事に任命した。
大司馬の蔣琬には行政を主管させる一方、軍事を兼任させ、大将軍の費禕には軍事を主管させる一方で、行政も兼務させた

このように一方に権力が集中しないように、しかも衝突せずに互いにけん制させるという権力分配は見事としか言いようがない采配も振るっている

馬超の真実

真正クズ男・馬超孟起

馬超は三国志演義系の漫画、映画を読んでたら普通に英雄としか映らない。

とみ新蔵版・三国志では、馬超は正史っぽく傲慢なキャラで描いていて新鮮

馬超は、父など一族が曹操のもとにいて、生きている段階で韓遂とともに挙兵し曹操に反旗を翻している
そうなると、当然、人質として父親など一族を抑えている曹操はこれらを皆処刑されてしまう

日時計

父親など一族みな処刑されたのは
馬超が自分の思いのままにふるまったからだ!

闘い方面では、馬超はあの曹操をあと一歩のところまで追いつめている
何で、こんな猪武者にそんなことができたのかなぁと考えてみると…

中国って、陣形ってあっても、外国勢には簡単に破られている
そして、モンゴル帝国にはあっけなく国を追われたりしているところを見ると、騎馬民族には弱いのかなぁという印象を受ける

とみ新蔵・三国志はどこで読める?

相関図

とみ新蔵三国志の相関図

もろに演義というストーリー。

演義でよく出てくるエピソードごとに、正史との違いとかもこのサイトでやったら面白いかなと思ってる
いつかやる。

有名なエピソードだと、よく劉備は死に際に諸葛亮に、”劉禅に才がなければ君が君主になれ”っていうのがあるけど、あれは実は違う

日時計

物事の解釈って
人間の頭の数だけあって面白いよね

ここの真意は、もし、それ不才なれば、君、自ら取るべしを現代風に言うと、”もし息子に見込みがなければ、これをいかに処理すべきか、その方法を選んでください”となる

つまり、劉備の他の息子の中から選びなおして皇帝に立ててくれというもの

これに対して、同時代に本当に帝位を臣下に託した人物がいる

それは、孫策

孫策は、”もし仲謀が適任でなければ、あなたがこれに取って代わってください”とはっきりいっている
言い方としては、劉備の方は”自ら取れ”に対して、孫策の方は”自らこれを取れ”である

マンガ三国志はここで読める!

紙の本は新品はもう出回ってないかもしれない。

日時計

だから、下の値段より安い

電子書籍で読みたい人は、BookLiveで配信してたから興味あったらどうぞ。

まとめ

とみ先生って、原作が守屋洋のことが多い気がする。
なんでだろう。

物語構成が好きなのだろうか、それとも思想が合うのだろうか。
物語構成といっても、守屋氏を知らないから小説を出してるのかすらわからないけど、気心が知れてるのかなぁ。

このマンガ三国志をAmazonで探していたところ知らなかったとみ先生の漫画を見つけた
帝国の中国侵攻という本

そこで、興味深いレビューを見つけた

酷い内容。この著者は朝日新聞の捏造報道および韓国、中国のプロパガンダに完全に載せられますね。あるいは意図して手を貸してるのか?
日本軍が非人道的な行為を行ったことは事実。しかし、この本で描かれてるのは、その事実ではない。許しがたい捏造です。

引用:Amazonレビュー

ほうほう。

日時計

このレビューの人も
多少思想が偏っていそうだ

とみ先生は、GHQの洗脳教育が一番色濃かった時代の人
だから、思想的に共産主義的な思想を持ってるのは理解できる。

私自身は、保守、ナショラリスト寄りの思想を持ってるから相いれないけど、いつか、なぜ共産主義、山本太郎に惹かれるのかの話は聞いてみたいと思いつつ、今に至っている

何を考えて、共産主義を支持しているのだろうか
興味深い。

そして、とみ先生経由で知った一穴主義の鉄門海の兄貴に会いたいな
彼はどんな思想なんだろう

とみ新蔵信者だから、共産主義思想なのだろうか。

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