インクは腐る!
知ってた?
漫画で使ってるインクってアレ実は腐るんですよ。
奥さん。
だから、小分けにして使った方がいいよという話。
漫画のインクは小分けしないと腐る!
私は、墨汁がニオイが好きで特に気に入って使っていた墨汁は墨の華。
香も高いし、黒もキレイで気に入ってずっと使っていた。
※私は2017年からフルデジタルになってしまった
ただ、難点もあって、消しゴムを描けると色が薄くなってしまうから、消しゴムかけの後色を塗って黒くするという作業をしていた。
はっきり言って無駄な作業。
しかも、印刷後にはおそらく黒く印刷されるからあとから塗り足す必要はないけど、単純にベタ作業が好きという理由でやっていた。
今回の記事では、墨汁はインクとする。
漫画描くとインクで汚れる
特に困っていたという訳ではないけど、ペンを持つ手(中指の人差し指側)が汚れるから、手元には濡れた雑巾とか、タオルを置いて定期的に手を拭いていた。
何故、手が汚れるのかというと、インクって使ってくるうちに減ってくる。
減ってくるとインク入れの奥までペン先を突っ込まなくてはいけなくて、ペンの持つ付近がインク入れの通路?(ここでインクのしずくを切って調節している)に当たってペン軸が汚れて、それで絵を描くから手が汚れるという仕組み。
なるべく、手が汚れるのを防ぐとなると、ある程度インク入れの中にインクを入れておかなければいけない。
そうすると、なかなかインクは減らないため、長期間使うことになる。
長期間使っていくうちに、インクの水分が蒸発して濃度が濃くなってしまう。
濃度が濃くなると、ペン先からインクが出づらくなるから、キレイな線が引けなくなったり、インクが出なくなることになる。
そういう時は、水を足すことになる。
私は、サラサラした描き味が好きだから、かなりの量の水を足して使っている。
で、ニオイが好きだからたまにニオイを嗅ぐことがある。
そんなある日のこと。
”インクがくさい…”
あれ…と思ってネットで調べてみると、インクは腐るということを知った。
墨汁に関する雑談
この記事とは直接関係ないけど、記事を書いてるときに思い出したから言っておきたい
墨汁は乾くのが遅いから、インクの方がよいという意見をよく聞いていた
でも、そんなことはない
私は、1か月最高115ページ(モノクロ)を描いたことがある
原稿料さえよければ、月200Pくらいは描けると思う
このページ数ってそんなに手が遅い方だとは思わない
そんな人間が墨汁が乾くのが遅いと感じたことがないのだ
というか、アシスタント用に製図用インクは常備はしてたけど自分では使ったことがないから、正確には比較をしていない
原稿って、回しながら描くから乾く時間が膨大にかからない限りそんなの問題にはならない
回しながら描くというのは、例えば10ページで1作品の漫画を描くとする
そうすると、1ページの人物のペン入れが終わったら、2P、3Pと描いていくから10Pまでペン入れが終わるころには、他のページのインクは乾いている
だから、墨汁はダメだというのは通らない
というか、ものの性質を知れば使い方があるから自分のやり方に合ったものを使えばいいという話
インクが腐る原因とは
ある時インクのニオイがきになって調べてみると腐ることを知った。
さらに調べてみると、インクが腐る原因は水道水だという。
水道水は腐るから、それを防ぐためには精製水がいいらしい。
でも、精製水は開封するまではキレイなんだけど、開封後はすぐに質が落ちてくるらしい。
が、そんなに使うものではない。
これは、インクも無駄だし、精製水も無駄だ。
どうすればいい?
漫画のインクを小分けして腐敗を防止!
インクが腐る原因
インクが少量
↓↓↓
ペン先を奥に突っ込む
↓↓↓
ペン軸が汚れる
↓↓↓
インクを大量に入れる
↓↓↓
長期間使用で水分蒸発
↓↓↓
水を足してサラサラの描き味キープ
↓↓↓
インクが腐る
という流れ。
ということは、インクが少量でも奥まで突っ込まなくてもいい容器が必要になってくる。
そんな都合のいい道具がある訳ないじゃん。
って思うでしょ?
それがあるんですよ。
奥さん。
その名もconic bin!
conic binとは
ある漫画家がこんなインク入れが欲しいというイラストとともにtwitterに投稿したのがきっかけだったらしい。
それを見かけた、ガラスの製造業者が開発に乗り出したということだった。
これが、本当に優れた商品で、私もずっとアナログで漫画を描き続けるつもりだったから、いつか買おう!と思っていたけど何故かフルデジタル化してもうアナログ作業をしなくなってしまった…
漫画のインクの小分けアイテムconic bin
conic binの商品詳細
フタ | |
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直径 | 6㎝ |
高さ | 2.9㎝ |
本体 | |
直径 | 6㎝ |
高さ | 3.3㎝ |
総高 | 6㎝ |
フタ重量 | 165g |
本体重量 | 122g |
漫画に特化!conic binのこだわり
- 少量のインクでもペン先全体が浸かる
- 転倒防止設計
- インクの劣化防止
- 丸みのあるデザインで洗いやすい
少量のインクでも、ペン先全体を包んでいるのに、ペン軸はそんなに深くまで突き刺さなくていい
ということは、手が汚れにくくなる!
少量だから水を足さなくてもよくなる!
そして何より必要な分だけ出して使うからとっても経済的!!
ある程度の重量と、幅を広くすることで転倒防止
漫画描きなら誰もがやる失敗の中にインクをこぼすというものがある
これなら、こぼしても少量だから痛手も少ない
少量だけインクを入れられる構造だから、仮に水を足したとしてもすぐに使いきれる
使いきれないとしても、出した分だけを捨てればいいから損失が軽減
丸みのあるデザインだから、角にインクが詰まって本気で洗わないと汚れが落ちないということもなく洗いやすいから効率的!
かなり細部までこだわって、徹底的に漫画家、絵描きが使いやすい設計になっている。
まさに開発者の汗の結晶!
透明だし。
インク入れ・conic binの販売価格
そして、気になるconic binの販売価格は……
12,500円
ちょっと高いけど、おそらく少数生産だしこの価格は仕方ない。
そんなconic binは桐山製作所さんで購入できる…
と思ったら、今販売してない?
え、マジで…
かなりいい商品なのに…
墨汁の腐敗を防ぐコツ
- 小さいボトルの墨汁・インクを買う
- 水を足さない
- 少量づつ使う
- 墨汁・インクボトルは冷暗所で保管
まとめ
- インクは腐る
- インクが腐る原因は水
- 少量づつ使う
- conic binをインク入れにする
いかがでしたでしょうか?
これ見ると欲しくなるでしょう。
ヤフーオークション、メルカリで根気強く探すしかないかもしれない。
アナログ漫画家は、滅びないでほしい。
ガンバレ!
アナログ漫画描きたちに幸あれ!!!
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