武士の合戦のルールを解説!
はじめまして。
絵描きのしそです。
小学館の『ゲッサン』創刊号(2009年)から現在も連載中の『信長協奏曲』(のぶながコンツェルト)。
日本の歴史をテーマにした作品の
動画資料にどうぞ
2014年~2016年にはフジテレビ開局55周年プロジェクトとしてテレビアニメ・実写テレビドラマ・実写映画も展開された。
小栗旬、柴咲コウ、向井理、山田孝之など豪華キャストで、実写映画は興行収入46.1億円、2016年邦画年間第2位となる大ヒットとなった。
今までにない新解釈の織田信長、今どき高校生でユーモアある「サブロー信長」には、実在モデルの高校生(ネット小説執筆当時)が存在する。
武士の合戦のルールをタイムリープ者が解説!
絵描きのしそは、漫画家、イラストレーターが使用する人物や背景資料、貼り付けるだけで使える背景素材、おすすめデッサン人形、〇○の描き方の参考動画の共有など、主に絵描き向け情報を発信しているサイト。
一般向けには、ホームページやパンフレットにも使える素材が豊富な写真サイトの紹介もしている。
この記事では、信長そっくりの高校生が実在、合戦 動画に生出演、武士のイメージを変えるお手柄?、信長と曹操の真実:天下や権力がほしかったのではない、信長+曹操の理想、動画でタイムスリップネタを再現、合戦の作法には面白い手順がある、武術経験ゼロでも参加できるのか?、真実に近い状況を再現、武術経験者やリピーターは多い、弓の戦い方の真実「戦国体感セミナー」動画、「戦国体感セミナー」動画 集団戦 戦い方 実技、「戦国体感セミナー」動画 5人組のユニット戦・陣形 戦い方 実技、「戦国体感セミナー」動画 5人組のユニット戦・陣形 戦い方 実技、ガチ甲冑合戦 in 伊勢忍者キングダム 生中継、戦国・三国時代の合戦の真実動画を公開について書いています。
信長そっくりの高校生が実在!
高校でも「顔が信長そっくり」と言われているこの高校生は、戦国時代にタイムスリップして、まるで動画を見るように当時の様子を見てネット小説(2003年公開)を書いたという。
2020年NHK大河ドラマ『麒麟がくる』でも、帰蝶との婚礼を信長がすっぽかすシーンが登場、高校生のネット小説の、胡散臭いタイムスリップネタが通説化するのか?
「学生のときに週刊誌のカメラマンに顔写真を撮られたことがあり、写真はフリー素材になると言っていました。
その後、電車の中吊り広告で、自分の顔がソニー銀行のお札の顔になっているのを見てびっくりしました」
確かに、信長の本物の顔写真が現存すれば、間違いなくお札に使われているだろう。
【肖像画と比較する動画制作中】タイムスリップできる信長そっくりの高校生作詞作曲BGM歴史系歌手とレコーディング予定。
合戦 動画に生出演
その、タイムスリップできる信長そっくりの高校生、河合統金が、2019年11月、戦国時代の合戦をテーマにした動画、「ガチ甲冑合戦 in 伊勢忍者キングダム 生中継(ニコニコ動画)」に生出演した。
河合は、即興かつガチでの斬り合い(チャンバラ)等、戦国時代の、甲冑着用時の脇差の使い方や大将が鎧兜を脱いでいるときの秋の武者姿や、戦国時代の合戦の合図の再現を行った。
河合統金は病弱な子どもの頃から、戦国時代や三国志時代にタイムスリップでき、実際に高校生時より、「織田信長の肖像画に顔がそっくり」と言われ、2003年に『信長協奏曲』のおなじみのシーンの原型を描いた、面白い短編小説をネット公開した。
武士のイメージを変えるお手柄?
「2018年になってから、『信長協奏曲』のアニメを見たという知人に、『似ている』と言われ、第一話の動画を見てみましたが、自分のネット小説に、あまりに似ているため、平手政秀が『ご無事で良かった』とサブローに抱きつくシーンまでで、怖くて動画を見るのを止めました」
「まさかこんなに自分のネタが広がっているとは……。漫画も動画もたくさんある……。
2020年NHK大河ドラマ『麒麟がくる』でも、一部パロディされたわけですが、『麒麟がくる』の信長は、奇抜を通り越してグロいですね。
NHKなので小学館の『信長協奏曲』ほど大きなパロディはできなかったんだと思いますが、あのグロい信長は、アンチの人たちには良かったんでしょうか?」
河合がネット上にこの『革命者でいること』という短編小説を公開した2003年当時、その後のメディアにおける信長像に、なんらかの影響(パロディなど)が出るかもしれないことは想定していたし、そうなってもよいと思っていたという。
ネットで検索したところ、ここ数年の「信長は実はいい人だった」という学説にまで影響しているという記載まであった。
胡散臭いタイムスリップネタにも関わらず、ネットに公開してから15年ほどで、「残酷で恐ろしい信長」という通説までくつがえしたのか?
(今後の漫画『信長協奏曲』やハリウッド映画『Yasuke』でのパロディが予想されるのは安土城にエレベーターがあったというネタ。その他の漫画や動画でもまだ実際に見たことはないが…)
信長と曹操の真実:天下や権力がほしかったのではない
「天下や権力がほしかったのではない。
信長が何のために戦ったのか、曹操が何を求めて戦ったのかを一人でも多くの人に見てほしいです」
「戦のない静かな所(=平和)」について公言し、うつけ扱いされた信長。
(『革命者でいること』より)
墨子の「兼愛」を社会に実現させようとした曹操。
(『魏武回想三国志』より)
戦国時代と三国志時代にタイムスリップできる信長そっくりの高校生が書く、信長と曹操からの、リアルなメッセージ:
「私は”みんなが本当に幸せに生きられる世界”がほしい。
そのために戦ってきた」
「だったら最後まで戦えよ」
(「ガチ甲冑合戦 in 伊勢忍者キングダム 生中継(ニコニコ動画)」より抜粋)
信長+曹操の理想
信長の理想も、曹操の理想も「みんなが本当に幸せに生きられる世界」
みんなが本当に幸せに生きられる社会とは?
どうしたらそれが本当に実現できるのか?
だが、信長も曹操も、それを見ることなくこの世を去った。
英傑一人では成し遂げられない。
では、英傑が20人いれば実現するのか?1000人いれば実現するのか?
「否(いな)!全然足りない。もっと、みんなが英傑になってください。お願いします!」
動画でタイムスリップネタを再現!
河合が今回、戦国時代の合戦をテーマにした動画、「ガチ甲冑合戦 in 伊勢忍者キングダム 生中継(ニコニコ動画)」に参加した主な目的は、河合がタイムスリップして見ている、戦国時代の合戦や戦い方のネタの検証だった。
河合の戦国時代の合戦ネタの再現については、事前に河合自身から横山雅始に打診はしたものの、イベント全体での再現は実現しなかった。(とはいえ、ニコニコ動画に、映ってはいる。)
「戦国時代の武術作法の中にも、現代でも使える物もあり、みんなが勇気を出して元気になれるような技をみんなで楽しくやれるといいのに。
伊勢忍者キングダムも、安土城に入れなくなってからは日光江戸村と同じようになってしまって、ちょっと工夫すれば戦国時代っぽく面白くなるのにもったいないです。
1泊500万円のホテルになる安土城も、本当に当時の状態(河合によると、現在知られている安土城よりも、ベルサイユ宮殿並みの豪華さ)が再現されているなら500万円でも仕方ないけど、たぶん普通のスイートルームなんですよね?」
合戦の作法には面白い手順がある
河合によると、例えば、戦国時代の「エイエイオー」には「自分の力を出し切るぞー!」という作法的意味があり、現代の「片手でこぶしを振り上げる」動作とは異なる動作をする。
「エイエイオー」は儀礼的な勝ち鬨であり、合戦の前にも後にも行われるが、”本当に戦いに勝利した直後に上げる勝ち鬨”とは異なる。
NHK大河ドラマ『麒麟がくる』でも、このニコニコ動画でも、残念ながら現代の動作の「エイエイオー」が映っている。
「戦国時代の『エイエイオー』をみんなでやると『自分の力を出し切るぞー!』と、その場の空気が変わり、勇気が出て元気になれます。
それにしても、戦国時代の鉢巻の結び方すら現代に伝わってないとは。NHK大河ドラマ『麒麟がくる』も変…」
河合のタイムスリップネタは確かに怪しいし、胡散臭いのだが、しかし、どっちにしろ本当の戦国時代の合戦のことは知りようがないのだから、河合の「みんなで楽しめる」戦国時代の合戦の再現をやってみてもいいのでは。
以下では、単なる「殺し方」だけではない、戦国時代の合戦の実像について動画「ガチ甲冑合戦 in 伊勢忍者キングダム 生中継(ニコニコ生放送)」を元に、刀、槍、弓、鉄砲での戦い方や極意を、河合統金より紹介する。
“攻め入る織田軍!隠れ待ち伏せる伊賀忍者軍!
「戦国体感セミナー」と屋外から屋内にわたって繰り広げられる「ゲーム型ガチ甲冑合戦」“
武術経験ゼロでも参加できるのか?
武道のような〇道は、書道しかやったことはなく、病弱で外で遊べなかったような子どもなので当然、友達もいなくて、プロレスごっこのような1対1の対戦すらやったこともないです。
武術っぽいことと言えば、部屋で一人、割り箸鉄砲や、短い割竹にたこ糸を張って作った弓で遊んでいました(ゲームは親から厳禁)。
竹刀(しない)も含めて、刀なんて、触ったこともない。
運動部の部活もやったこともない。
こんなもたもたした、だらしないサブローのような間抜けはたぶん怒鳴られるだろうと予想していました。
だから、事前に「逃げても大目に見てやってください」とか、「椅子借りられますか?」とかメールしておきました。
サバイバル戦についても、動画や、2019年9月のガチ甲冑合戦「戦国体感day『城内 脱出戦!』」のレポートを見るととてもついていけない内容なので、見物で申し込みました。
武道の先生が「優しい」わけないです。そんなの武道じゃない・・・
武士の合戦イベント「ガチ甲冑合戦」を体験!
遅刻も怒鳴られると思い、大慌てで当日会場に早めに到着すると横山雅始先生(ガチ甲冑合戦主催)も他のスタッフといっしょに会場準備中で、「先生、おはようございます!」とか、はきはき挨拶をする人もいなかったので、サブローのようにぼーっと立っていました。
すると、なんと横山先生のほうから声をかけてくれました。
本当は厳しい先生だと思いますが、気を遣ってくれているのだと思いました。
真実に近い状況を再現
2018年5月に清州城で行われた「『国際ガチ甲冑合戦フェス 』桶狭間の戦い」で、「リハーサルの段階からかなり主催者に怒られていた」というブログ記事があり、動画は見つからなかったので、私は、なにか参加者が、指示どおりでなく、勝手に動いたのかなと想像しました。
それを怒鳴って注意していたのだとすると、それは、実際の桶狭間の合戦の、真実に近い状況です。
(次作『信長自身による戦の解説(イラスト付き)』で詳細公開予定)
そこまで再現できた、ということです。
武術経験者やリピーターは多い
今回の参加者は40人ほど(ほとんどがリピーターなのか慣れた様子で、若い人が多く、武術経験者と思われます。ほぼ半数が女性)で、管理しやすい人数でしたが、200人にもなると、かなりの労力がかかります。
指導者の先生方であってもかなり緊張するのではないでしょうか。
今回の参加者は管理しやすかったのでニコニコ動画で生放送できたんだろうと思います。
横山先生とは完全に初対面で、当日、生まれて初めて1対1の対戦(斬り合い)をやったという、ド素人にも関わらず、最後には、エールまでいただきました。
「だったら最後まで戦えよ」(ニコニコ動画より)
戦い方の手順
<ニコニコ動画での、槍・刀・弓・印地(いんじ、石を包んで縄を付けた武器)・火縄銃の使い方レクチャー>
刀は、室町時代の実物の一部を手に取って見ることができました。
火縄銃は、馬上筒という、ピストルのように小型の実物(時代は新しい物)を触ることができましたが、鉄砲が大好きな私は、欲しくなってしまうのでよく見ませんでした。
槍は、横山先生のお手製と思われる、竹に芯の木材を入れた物を黒いビニールテープを巻いてコーティングしてある3mほどの物を見せていただきました。刃の部分は見た目金属ではありませんでした。
槍の戦い方の真実―武将と農民兵との違い―
ニコニコ動画での、「戦国体感セミナー」の戦国時代を再現した槍は、竹だけの槍に比べればしなりは少なくなっていましたが、もっと丈夫でないと、鉄の刃を支えることはできません。
「竹に木材の芯を入れて漆塗りにした」のはいいのですが、戦国武将が使う槍の柄は、別の素材も使って、もっと頑丈に作られています。
農民兵が使う槍とも違います。
一般の農民兵は、竹槍くらいしか武器が無いので、とても刺せなかったから、たたいたんだと思います。
でも、武将たちは、自分たちでもっと頑丈な槍を作っていました。
たたくような、しなり過ぎる槍では戦いません。
動画には無い、武将の槍の戦い方の極意
研ぎ澄まされた槍先を付けて、前田利家の言行録『利家夜話』に記載された。
「鑓(槍)を合せ申し候時、同寸に候へば、必ず下鑓(槍)なされ候、鑓(槍)を張立て、上鑓(槍)に打廻し申し候へば、勝利を得らるる」という前田利家の戦い方は、もっとしっかりした槍でないとできません。
この、「日本無双の槍」「槍の又左」利家の言葉が、”戦国武将の”槍の戦い方の極意です。
「下槍」は、穂先を地面に向けて持つ持ち方で、「上槍」は穂先を天に向けて持つ持ち方です。前田利家は馬術に優れ、腕力もあったので通常より長い刃を付けた一本槍を使用し、騎馬で槍を敵兵に突き刺しました。
突き刺す前に、「はたく」ような使い方はあります。
柴田勝家や佐々成政ら、織田家の武将はみんなほぼ同様です。
前田利家ら武将の槍の長さは6mって真実?
しかし、突き刺す場合でも、槍は長い分、動かすのが刀より大変で、効率が悪いんです。
だから、残虐だけれども、とても効率のいい戦い方・殺し方を織田軍では、織田信長の父信秀のときから、やっていました。
ただ、戦国時代に登場した5m、6mもの長さの槍は、合戦の中でもある特定の役割でしか使われません。
振り回すことはないです。前田利家が使った槍も、3mほどです。
5m、6mもの槍が担った役割は、合戦の進め方に深く関係する役割ですが、それは信長だけでなく、どの武将も行った合戦の儀礼作法の一つです。
(詳細は次作『信長自身による戦の解説(イラスト付き)』で公開予定)
弓の戦い方の真実「戦国体感セミナー」動画
ニコニコ動画での、「戦国体感セミナー」の弓は、現代のグラスファイバー製の弓道の弓でしたが、私は持つのも初めてでした。
試しに、横山先生お手製と思われる矢をつがえてみると、戦国時代の弓よりずっと引きやすく、連射しやすそうでした。
横山先生もおっしゃるとおり、弓は速射性を重視します。
どんどん連射してどんどん矢が無くなっていきます。
矢は、一度の合戦で、本当に何千本も必要でした。
また、弓を地面に垂直にまっすぐ立てて使わなかったのは確かにそうです。
でも、弓を斜めとか、地面に水平にして使うのって、別に特別なことでもないですよね?
馬上でも弓は、まっすぐ立てては使えないよ
(流鏑馬は横に射るから弓を立ててもOK)
ウィリアム・テルとか中国の弩とか、普通に弓は横向きだし、矢が飛びさえすれば、弓の向きに指定は無いです(横山先生の弓の傾きは、馬上では不可だし…馬の頭撃っちゃうから)。
ただ、特に織田軍では、弓矢は主要な道具ではなく、各人が持っていて、その場の必要に応じて補助的に使いました。
鉄砲(火縄銃) 印地(いんじ)の戦い方の真実
主要な武器はやっぱり鉄砲です。
信長などは、子どものときから鉄砲を使っていて、馬たちも音にある程度慣れています。
爆音なので、怖くないわけじゃないんだけれども。
印地(いんじ、石を包んで縄を付けた武器)は古くからある合戦の補助的な武器で、兵士たちが暇なときに作って適当に置いてありますが、主要な道具ではないです。
合戦中でも、印地(いんじ)を投げるのは、なんか楽しいです。
もちろん、当たれば負傷するけど、現代のドッジボールのような楽しさがある武器だよ
「ガチ甲冑合戦」でも、もっとみんな使えば楽しいのに。
動画にも映っていますが、横山先生お手製と思われる、スポンジを布で包んでひもを付けた印地(いんじ)が何十個かありました。
たぶん、スポンジの中にゴムボールを入れたほうが本物っぽくなります。次回のニコニコ動画での「ガチ甲冑合戦」に期待。
「戦国体感セミナー」動画 集団戦 戦い方 実技
<ニコニコ動画での、集団戦の戦術と忍術の体感(実技練習)
戦術の基本、ユニット(組)
忍者の真実、屋内での突入法や索敵方法、脇差の使い方などとなっていたが忍者についての説明は少ない>
見物で申し込んでたけど、「実技はできそうなら参加してもらってよい」とスタッフから聞いてたんだ
どんな実技練習をするのかなと思っていたら、いい感じのクッション刀が出てきたので、「これなら、いくら斬っても斬られても痛くないし、軽いから使える!」と実技練習に、急きょ参加することにしました。
武術経験ゼロのサブローの実在モデルが斬り合い
クッション刀の長さから、脇差とみて、信長の、甲冑(鎧 兜)着用時の脇差の使い方を再現してみることにしました。
と思ったら、生まれて初めての1対1の対戦(斬り合い)の相手がなんと各地のサバイバル戦を転戦する勇者の方だったらしい。。
でも、私は戦って勝ちたいわけではなく、信長の脇差での戦い方が現実的にどんなものなのか検証するのが目的なので相手がヨロヨロのご老人でなければ問題ないです。
剣道をやっていると思われる方で、強い
鎧着用での斬り合い 戦い方の真実
「ガチ」とは言え、即興の斬り合い(チャンバラ)に、武術経験ゼロのド素人が、武術経験者にどこまで対抗できるのか?
甲冑(鎧兜)着用時の動きなので、膝を大きく広げて曲げ、腰をかなり入れて兜をかぶった顔を正面に突き出します。
信長の基本剣術では、脇差は打刀と違い、片手で持って刃を下向きに下した状態が構えとなります。
どうも、横山先生を含めて、基本剣術は刀を上から振り下ろすのが基本のようですが、戦国時代は、実戦の基本動作では刀を上から振り下ろしません(打刀も)。
省エネ&リスク回避のためです。
現代の剣術の流派にもよるんでしょうか?
宮本武蔵『五輪書』の技も、甲冑を着けた状態では、普通の兵士には無理…
「戦国体感セミナー」動画での斬り合い
案の定、私は勇者に心臓をねらわれ、左半身に重傷を負う斬られ様。
ド素人は逃げられません。攻撃をよけるほうが、斬りつけるより技術的には難しいです。
でも、アタッカー役は相手と何度か交代してやったので、私がアタッカーのときに、相手の懐に飛び込むところまでは成功。
ですが、さすが武術経験者、本物の織田信長なら猛スピードで喉もとか心臓を突けたはずですが、慣れない私のスピードでは追い付かず、ひらりと身をかわされてしまいました。
(ニコニコ動画ではセミナーの斬り合いシーンは数分。)
動画には無い、鎧 戦い方の真実
私は柔道の受け身のように右手側から背中を地面に付くように転倒。
でも、この転倒の仕方も、戦国時代の甲冑(鎧兜)を着けているときの転倒方法です。
いきなりバタっと背中全体が倒れると危険なので、横から背中を順に付いて転べるように、最初から刀を振るっているんです。
また、必ず両手を左右に広げて転倒します。
そうでないと、足の力だけでは、重たい甲冑(兜 鎧)を着けた状態から立ち上がれません。
立ち上がるときは手足4本を同時に使います。
片手片足だけを地面に付くと、敵に背中を見せることになるからです。
ところで、倒れた私に、襲いかかっても別に構いませんでしたが、勇者らしく、立ち上がるのを待ってくれました。
倒れた状態での戦い方については、次作『信長自身による戦の解説(イラスト付き)』で公開します。
動画には無い、脇差 打刀 戦い方の真実
2回目の斬り合いの実技は、開始の合図「はじめ!」と言われてから抜刀して目の前の相手と斬り合うものでした。
2人目の相手は居合道をやっていると思われる方。
居合道はスピード重視ではないので、今回は、相手の懐に飛び込んで首を突き刺すところまで成功。
でも、こんな斬り方(信長の斬り方)を見るのは初めてだったのか、ちょっと怖がられてしまったようでした。
スンマセン……
検証してみた結果、動作そのものは、横山先生も行う動作なのですが、基本としている動作はどうも異なるようです。
たとえば、両手で持つ打刀は、横山先生の基本では正面中央に構えますが、信長は正面中央ではなく、もっと効率のいい位置に構えます。
(詳細は次作『信長自身による戦の解説(イラスト付き)』で公開予定)
「戦国体感セミナー」動画 ユニット集団戦 戦い方 実技
ニコニコ動画での、5人組のユニット戦、屋内での突入法や索敵方法の練習。
現代の軍事訓練法と同じだとのこと。
戦国時代のユニット戦は、残虐だけどとても効率のいいものでした。
「ガチ甲冑合戦」では、「組討ち」は頻繁に再現していて、動画もたくさんある
戦国時代の合戦で、なんの対策もしないと、確かに7割以上が組討ち(取っ組み合い)になります。
そんな効率の悪い戦い方を変えてのし上がったのが織田信秀です。
組討ちになると、時間もかかるし、死ぬ危険率も上がるし非常に効率が悪い。
集団戦 戦い方の真実―動画で合図を再現①―
だから、組討ちにならないように、一人で戦わない、複数人でのユニット戦を考案して、訓練しました。
織田軍のユニットは、きっちり細かく、ルールや役割分担が決まっており、合図なども全軍に徹底的に周知されていました。
私は、その合図の一つを横山先生といっしょに再現して写真を撮らせてもらうことになった
大将が鎧兜を脱いでいるときの秋の武者姿で甲冑姿の横山先生と並んで合図を再現して、スタッフ先生にツーショット写真を撮ってもらったら(無許可の動画の撮影は禁止)、
ガチ甲冑合戦司会のリスナップ(お笑い芸人):
「ダウンタウンのごっつえぇ感じ 結婚前提戦士ラブラブファイヤーみたいですね」(ニコニコ動画より)
合戦 合図の真実―動画で合図を再現②―
「ラブラブファイヤー」ってみんな分かるんですか?
“結婚を前提に同棲生活をするアキラ(浜田)とメグッペ(松本)の、愛のパワーが100に達することで変身する戦士、アキラファイヤーとメグッペファイヤー“ 動画もあります。
念のため、別の例えをすると、漫画・アニメ『おぼっちゃまくん』の「ともだチ〇コ」のような合図
これも知らないだろうか?漫画や動画を検索してみてください。
小学生の友達同士が相手の股間に手を当てて「俺たち仲良しだよな」ってやるシーンがあります。
そんな合図が、戦国時代の合戦にはあります(※性的・同性愛的な意味はありません)。
「戦国体感セミナー」動画 5人組のユニット戦・陣形 戦い方 実技
私は現代の自衛隊とかの動きはできない、戦国時代のいわゆる「カニ歩き」しかできないので、5人組のユニットの隊列の中で一人「カニ歩き」をしていました。
ニコニコ動画での、5人組のユニットになっての、魚鱗と鶴翼の陣形を組んで動く練習。
陣形というのは、紀元前からローマでも中国でも存在するわけですが、名称はその時々で異なっていて、現代まで正しく残っているものは無いようです。
「伊勢忍者キングダム」の割には、忍者についての説明が少なく、戦国時代の合戦にあった、忍者の奇襲の実技はなかったです。
忍者の真実
確かに、戦国時代は、いわゆる「忍者」はいません。
特殊武術を使える集団、伊賀衆・甲賀衆だけでなく、雑賀衆とかが、忍者にあたりますが、見た目だけで忍者だと分かるような服装もしてないし、特定の忍術というのが確立していたわけではなく、なんらかの情報収集戦とゲリラ戦・奇襲ができる集団のことです。
今回のガチ甲冑合戦のテーマ、「天正伊賀の乱」の伊賀衆もそうですが、元は貧しい地域の農民なので、信長は忍者に戦いを仕掛けた次男、信雄に激怒しました。
第二次天正伊賀の乱のときに、多くの伊賀衆が逃亡して、合戦が終わると帰ってきたと言われていますが、それは犠牲を最小限にするために、信長がそういう調略を事前にしたんです。
比叡山焼き討ちのときも同じような調略をしたから炭素米が出土しないんです。
ガチ甲冑合戦 in 伊勢忍者キングダム 生中継
【天正伊賀の乱 戦国体感セミナー&サバイバル戦!】(ニコニコ動画)
【次の記事へ続く】
戦国時代の合戦を再現!レポートで動画を紹介!↓↓↓
(本記事では、めれろじ様の写真を使用させていただいております)
戦国・三国時代の合戦の真実動画を公開!
その高校生、河合統金が、漫画家の日時計とのコラボ、ガチ甲冑合戦主催の横山雅始(武術か)からの、ニコニコ動画でのエールを得て16年ぶりに作家活動を再開した。
歴史系歌手との作詞作曲コラボも予定。
戦国時代や三国志時代にタイムスリップして見てきたネタであるため、あくまでフィクションとしての公開となる。
三国志時代の合戦について、戦い方全般、首取りなどの残虐なシーンも含め、殺し方や合戦のルール、極意など、実際にタイムスリップして見てきた、真実に近いと思われるネタを連載する。
『魏武回想三国志』の漫画担当の日時計とは、対談も行い、今後は動画の制作なども進めていく予定だ。
2020年には次作『信長自身による戦の解説(イラスト付き)』を公開予定、織田信長の、基本剣術から、寝相(寝た状態からの抜刀)、6m槍等の信長発案武器の使い方、桶狭間の戦い等での応用実戦等、合戦事情全体を解説する。
信長や前田利家の技を、動画で公開することも検討している。
続きの戦国時代の合戦を再現した動画記事は↓↓↓
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