Adobe Stockの商用利用の範囲をおさらい!
はじめまして。
絵描きのしそです。

Adobe Stockって商用利用なのはわかるけど
範囲がイマイチわからない…
Adobe Stockは、段階的に商用利用できる範囲が区切られていて、複雑なのでわかりやすく解説していきます。
- Adobe CC Pro Plusは素材使い放題
- 個人・法人とも料金は変わらない
- 段階的に使用できる範囲が区切られている
- 解約前に取得したものは解約後も継続利用できる
- 公的にしか使用できないエディトリアル
仕様区分に沿った使い方をするなら、そこまで商用利用かどうかを気にしなくてもよいです。
また、Adobe CCでも無料で利用できるのは、無料素材だけで有料素材は、Adobe Stockへの別契約が必要です。
ただ、法人向けのAdobe CC Pro Plus グループ版(年額143,880円)なら5億5千点の素材が使い放題。
Adobe Expressは、2億点の素材が使えるとは言っても、Express内での使用とその制作物の公開はOK。
ただし、クライアントワークは禁止というルール。
※詳しくは本編で



比較してみると
有料素材サイトとしてはそこまで高くない
それでは、Adobe Stockの商用利用の解説スタート!
Adobe Stockの商用利用の範囲について


絵描きブロガーの日時計です。
私は10年以上漫画やイラストなど絵に関わる制作をしてきました。
実績としては、東京03 in UNDERDOGSや、あいち産業振興機構のような公的機関のPVの絵コンテなど。
しんまい動画コンクールで特別賞受賞。
※Amazon のアソシエイトによって、日時計は適格販売により収入を得ています
特徴、値段の違い、サブスクとクレジットパックの違いなどAdobe Stockまとめ!
Adobe Stockの値段の違い↓↓↓
【CCとの連携は?】Adobe Stockの2つの値段の違い
利用範囲の5つのポイント
- Adobe CC Pro Plusは素材使い放題
- 個人・法人とも料金は変わらない
- 段階的に使用できる範囲が区切られている
- 解約前に取得したものは解約後も継続利用できる
- 公的にしか使用できないエディトリアル
ライセンスとは
ライセンスとは、著作権者が自分の著作物を他の人にも利用しやすいように、使い方や使用範囲を定めたルールのこと。
このルールの範囲内で使用することは問題ありません。
著作物を利用する際には、ライセンスが明記されているものでなければ公開することは危険です。
それが著作権者の使用許可が下りているかどうかがわからないため。
著作権フリーとライセンスの違い
著作権フリーとは、著作権者が権利を放棄したり、著作権の保護期間が終了したりして、誰でも自由に使用できるようになったもの。
少々複雑になるのですが、”ある一定の条件下では無償(有料もあり)”というケースもあるので、使用する際は規約をよく読まないといけません。
著作者の権利 | 著作者人格権 | 公表権、氏名表示権、同一性保持権 |
---|---|---|
著作権 | 複製権 | |
上演権、演奏権、上映権、公衆送信権、伝達権、口述権、展示権 | ||
頒布権、譲渡権、貸与権 | ||
翻訳権、編曲権、変形権、翻案権 | ||
著作隣接権 |
著作権とは、こういった権利の束になっていて、これらすべてを著作権といいます
一方のライセンスとは、著作権者が権利を一部譲渡したり、特定の条件下で利用を許可した素材のこと。
例えば、クリエイティブ・コモンズやロイヤリティフリーなど。
ライセンス素材は、改変や再配布などに制限がある場合が多いため、利用する際は注意が必要で無許可使用がバレたときは法的措置も…
商用利用のライセンスの違い
通常 | 強化 | 拡張 | |
---|---|---|---|
Web表示回数無制限 | |||
Eメールマーケティング、モバイル広告、ソーシャルメディア、放送番組での素材の使用* | |||
素材の修正ができる* | |||
素材の500,000部までの印刷または表示 | |||
素材の500,000部以上の印刷または表示 | |||
商品、テンプレート、そのほかの再販を目的とした製品での素材の使用* |
といった細かいルールで区分されています。
通常ライセンス
ほとんどの写真、ベクター素材、イラストなどは通常ライセンスとともに提供されます。
- 独立したファイルとして配布
- 素材自体が主な購入目的となる商品、テンプレート、そのほかの製品を再販または配布目的で作成
- 例えば、ポスター、Tシャツ、マグカップなど、印刷された素材が購入目的になる場合は、素材を使用することができません
- ライセンスを複数の雇用主または顧客に譲渡
- ただし、一つひとつのライセンスが個別に購入されている場合を除く
強化ライセンス
拡張ライセンスは、ビデオ、テンプレート、3Dアセット、プレミアムコレクションを利用できます。
- 独立したファイルとして配布
- 素材自体が主な購入目的となる商品、テンプレート、そのほかの製品を再販または配布目的で作成
- 例えば、ポスター、Tシャツ、マグカップなど、印刷された素材が購入目的になる場合は、素材を使用することができません
拡張ライセンス
拡張ライセンスでは、複製数、閲覧数などの制限がなく素材を使用できます。
また、マグカップやTシャツなど、素材自体が主な購入目的となる商品や製品を作成し配布できます。
- 独立したファイルとして配布
エディトリアル用ライセンス
引用:Adobe Stock ライセンスに関する情報
- 新聞または雑誌の記事、ニュースブログ、それに類似するメディアなど、報道価値のある、または公共の関心を呼び起こす出来事やトピックと関連している場合にのみ使用できます。
- 拡張ライセンスを取得していても、素材の著作権の所有者による書面での同意、および必要な場合は追加の許可を得ることなく、広告、プロモーション、推薦、記事形式の広告、営利目的のブログ、販売などの商用目的で使用することはできません。
- 画質の微調整または若干のトリミングやサイズ変更以外、素材に変更を加えることはできません。オリジナルの素材が持つ文脈や全体的な意味を変更することもできません。
- 使用するときはいつも、サイト上に示されたクレジットラインやファイルのIPTCクレジットラインフィールドにあるクレジットラインを併記する必要があります (例 : 「エージェンシー名/著作者名 – stock.adobe.com」)。
エディトリアル用の素材を使う場合には、上記の制限があります。
要約すると、
- 商用利用は禁止
- 公的に意義のある場合は使用できる
- 若干のトリミングサイズ変更以外は禁止
- 使用時はクレジット必須
かなり制限が厳しいので、使わない方がいいでしょう。
Adobe Creative Cloud
Standard | Pro | Pro Plus グループ版 | |
---|---|---|---|
生成クレジット | 25 | 4,000 | 4,000 |
無料素材 | |||
有料素材 | 5億5,000万点~ | ||
AI訴訟費用全額負担 | |||
月々払い | 6,480円 | 9,080円 | 11,990円 |
一括払い | 72,336円 | 102,960円 | 143,880円 |
詳細 | 詳細 | 詳細 |
Adobe CCって高いから、ついAdobe Stockの素材も使い放題と思い勝ちですが、違います。
StandardもProも有料素材を使うことはできないので、使いたい場合はAdobe Stockを別契約する必要があります。
ですが、法人向けのAdobe Creative Cloud Pro Plus グループ版なら、Stockの5億5,000万点の素材が使い放題!
Adobe Express
商用利用 | |
---|---|
アプリ内での使用 | |
制作物での公開 | |
Adobe製他アプリでの使用 | |
素材が販売動機に繋がる制作物 | |
契約解約後の使用 |
Adobe Expressは特殊な使用方法となっています。
Adobe Expressでは、2億点以上の素材が使えるとなっていますが、上記の表のようにExpress内で使用することはOK。
素材を用いて制作して公開するのもOK。



Expressでのこの制限って
Stockを契約する人がいなくなるからだよね?
ですが、Expressで取り込んだ素材を、Adobeの他のソフトで使用することはNG。
依頼されて制作するクライアントワークでの使用はNGとなっています。
そして、Expressを解約した後は、その素材は使用禁止となります。
なので、Expressで作ったものをすべて差し替えるという作業が必要になります。
ということなので、自由に使いたい場合は、やっぱりAdobe Stockを別に契約する必要があります。
トラブルは提供会社が対応


ストック素材は、権利については規約を守って使っている限りトラブルになることは、あまりありません。
ですが、その写真に写っている人から”名誉棄損だ”などと訴えられるリスクもあります。
その場合、その対応は素材の提供会社が保証する仕組みになっているため、利用者が対応するリスクは軽減されます。
Adobe Stockの商用利用の危険性を回避
安全な3つの使い方
- エディトリアル素材は使わない
- 50万部以上刷るなら強化ライセンス
- 企業ならAdobe CC グループ版がお得
素材サイトって基本高いけど、有料素材サイトの中で並ぶと意外とAdobe Stockは高くもなく、安くもなく普通という立ち位置です。
個人 | グループ版 | |
---|---|---|
10点 ※画像10点+動画1点 | 年間プラン 3,828円 月々プラン 3,828円 | 年間プラン 3,828円 |
25点 ※画像25点+動画3点 | 年間プラン 6,578円 月々プラン 9,328円 | |
40点 ※画像40点+動画6点 | 年間プラン 10,428円 月々プラン 13,068円 | 年間プラン 10,428円 |
750点 ※画像750点+動画25点 | 年間プラン 27,478円 月々プラン 32,978円 | 年間プラン 27,478円 |
なので、Adobe Stockを個人で契約するとしたら25点。
クレジットパック | 価格 | 個人 | 法人 | 詳細 |
---|---|---|---|---|
5 | 6,490円 | 通常画像5点、通常アセット(通常ライセンス)5点 | ||
16 | 17,600円 | 通常画像16点、HD動画2点、通常アセット(拡張ライセンス)2点 | ||
40 | 39,600円 | 通常画像40点、HD動画5点、通常アセット(拡張ライセンス)5点 | ||
80 | 74,800円 | 通常画像80点、HD動画10点、通常アセット(拡張ライセンス)10点 | ||
150 | 132,000円 | 通常画像150点、HD動画10点、通常アセット(拡張ライセンス)10点 | ||
500 | 440,000円 | 通常画像500点、HD動画62点、通常アセット(拡張ライセンス)62点 |
もしくは、そんなに利用頻度が高くない場合は、自分に合ったクレジットパックがおすすめ。
Adobe Stockって意外と、他の素材サイトではないことなのですが、個人と法人の料金が変わらないんです。
ここは、Adobe Stockの大きなメリット!
まとめ
Adobe Stockを利用するならエディトリアル素材は使わないようにしましょう。
そして、企業として利用するならAdobe CC Pro Plus グループ版がお得です。
5億5,000万点の素材が使い放題です。
Adobe Stockで契約するよりも安くなります。
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