項羽と劉邦のあらすじを解説!
はじめまして。
まんがたいけんです。
中国史上でも最強との呼び声も高い項羽と、やくざくずれの平民上がりの劉邦がしのぎを削る楚漢戦争。
7か国がしのぎを削っている中、秦が中国大陸を統一し秦を建国し始皇帝を名乗る。
秦政権は、自分たちの権威を高めるために国民に重税を課し、使役に駆り出していた。
そうすると、当然国民の間には秦政権への恨みも募るばかり。
私歴史ってからっきしだから
私でも受け入れられるか心配…
そんな中、始皇帝が没すると、陳勝・呉広の乱をきっかけとして中国全土で反乱ののろしが上がった。
その中に、項羽が属する項梁や劉邦たちも挙兵した。
歴史だからもうすでに知っている人もいると思うから、結果から言うと劉邦が項羽を打ち破り天下を統一した。
統一できた原因はこのようなもの。
- 人材を適材適所に配置
- 献策をちゃんと取り入れた
- 国民と愛をもって接した
なんといっても人の意見を取り上げるっていうのは大きい。
それによって、検索してる方も意欲が掻き立てられるから、次の意見も言いやすくなるという相乗効果。
なんにしても、人間を大切にするのは人間関係において大重要項目。
といっても、劉邦は後年、多くの権力者が陥る猜疑心のとりこになってしまい大粛清していくことになるが…
三国志と並んで
項羽と劉邦は横山光輝の後期の代表作!
ということで、項羽と劉邦のあらすじを徹底解説!
項羽と劉邦のあらすじと時代背景を解説
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項羽と劉邦とは
作品名 | 項羽と劉邦 | |
---|---|---|
作者 | 横山光輝 | |
掲載誌 | コミックトム | 潮出版 |
単行本 | 全21巻 | 8,819円 単巻 417円 |
文庫 | 全12巻 | 9,900円 単巻 825円 |
新装版 | 全12巻 | 15,840円 単巻 1,320円 |
カジュアルワイド | 全10巻 | 6,820円 単巻 682円 |
かつてコミックトムで連載されていた項羽と劉邦。
たしか…コミックトム
一回だけ買ったことある気がする
昔は横山光輝の歴史漫画好きで、新作出るたびに呼んでたなぁ。
ということで、三国志に次いで人気の高い項羽と劉邦。
この二人はどのようにして争うようになったのか。
どういう時代だったの?
時は、韓、趙、魏、楚、燕、斉、秦の7か国でしのぎを削っている戦国時代。
秦は商鞅が厳しすぎる法の改革を行った。
それにより地位を失うものもいて、商鞅は恨みを買うことが多かった。
寵愛を受けていた孝公が亡くなり、恵王になると商鞅は反逆罪に問われた。
陥れられたのだ
そこで、商鞅は都から逃亡し、関所の宿で一晩宿を借りようとしたところ、商鞅の方により通行手形を所持しない人間を泊めると罰せられると言って断った。
このとき、商鞅は法も行き過ぎるとこんなことになるのかと痛感したが、すぐにとらえられ車裂の刑に処された。
秦のすごいところは、この法はこのまま生かしたため国が法治国家として一本筋が通り強国への歩みを進めていくこととなる。
同じ時代に呉起という政治家がいて同じように楚で法の改革を行った
呉起の死後、楚はその方は廃止
ここで秦と楚の命運は決まったのだ
あらすじ
上述したように厳しすぎる法 + 始皇帝の国民への圧政のため中国全土で秦政権への怨嗟の声は大きくなっていった。
全国を巡行していた始皇帝は、巡行中に死亡した。
始皇帝は自分の死後は扶蘇にと趙高、李斯に言づけて亡くなった。
が、趙高は李斯を抱き込み、扶蘇より操作しやすい胡亥を皇帝に立ててしまう。
これで実権を握った趙高は、自身の権威を高めることに腐心したため、国民の恨みが強くなる。
そんなとき、陳勝・呉広の乱が起き、それをきっかけに中国全土で秦政権への反乱が相次ぐ。
この時に挙兵した中に項羽の叔父の項梁、劉邦らも含まれている。
項梁は秦の章邯との戦いで
討ち死に
この二つの軍勢はすぐに頭角を現し、盟主と仰がれた懐王は”項羽と劉邦の二人のうち早く関中を攻略したものを関中王とする”というお触れを出した。
項羽軍は行く先々で、自分に反抗した兵などを皆殺しにしたため、下っても殺されるなら徹底抗戦!という形になり、行く先々でガチの戦闘を毎回こなしていた。
その一方で、劉邦は下ってくるものはそのまま配下にしたり、計略で手名付けるなどしていたため、徹底抗戦するものも少なく先に関中入りすることができた。
楚漢戦争勃発!
鴻門の会にて、臣下の礼を取った劉邦は関中と漢中は語感が同じということで、蜀の漢中の王に抜擢される。
抜擢とは言いつつも、劉邦の力を恐れ何をするにも動きづらい漢中に閉じ込められてしまった。
劉邦はまず、項羽に敵意はないと見せつつ、隙を見つけるや電光石火で関中を落としてしまう。
ここから、本格的な楚漢戦争が始まる。
秦の平定後の論功行賞に納得がいかない
各国の王は項羽に対し反乱を始める
時期やきたりと、項羽の本拠地・彭城に56万の大軍で攻め込みあっけないくらい簡単に落としてしまった。
これで安心しきった劉邦は連日の宴会。
彭城の危機を知った項羽は精鋭3万を率いるとさんざんに打ち破り劉邦軍は散りじりになる。
陳平の謀略
そんな中滎陽城に立てこもる劉邦は、項羽に責められてあと一歩で落城というところまで追いつめられていた。
韓信に援軍を仰ぐもまだ到着しない…
そこで、陳平が一計を案じる。
陳平らしい陰の計略
将を一堂に集め、春秋時代の斉の景公が晋との戦いに敗れ兵に追われているときに、馭者が申し出て服を着替え、景公の身代わりにつかまって殺された話をした。
その話で一同は何をしたいのかをくみ取り自分が、自分がと立候補する。
あらすじから見える項羽と劉邦を評価してみる
相関図
劉邦の元には張良、蕭何、韓信という漢の三傑をはじめとする優秀な人材を使いこなすことができたために、漢は天下を統一することができた。
個人的には、陳平好き。
ダークな面が見えるところが特に好みだ。
みどころ
漢王の身代わりを紀信に決め、計の決行。
項羽の元に使者を送り、漢王が降伏したいと伝え、受けいれる項羽。
まずは、美女二千人に先頭を歩かせそのあとで、身代わりとなった紀信が続く。
楚陣営がそのことに気付いたころには、劉邦はすでに逃亡していた。
計略の方向性は
陽の張良に対し
陰の陳平という感じでしょ
劉邦はまんまと成皐城まで逃げおおせた。
劉邦が成皐城に入ったことを知ると、項羽は全軍で攻め込む体制を見せると、そこに早馬が飛んできた。
王陵が彭城に現れました
彭越が斉と梁の国境に出没し
糧道を絶たれました
英布が一軍を引き連れ
成皐城の救援に向かったと…
と、矢継ぎ早に届く伝令に、項羽も困り果てる…
一進一退の攻防を繰り広げる両軍。
最終的に勝利の女神がほほ笑むのはー
総合評価
横山光輝著のチンギスハーンは、正直軽く批判してしまったけど、この項羽と劉邦はかなり面白い!
劉邦のキャラ、項羽のキャラ両方とも立ってるし、張良、蕭何、韓信それぞれのキャラもいい味出してる。
どうしても商業誌で連載されているものだから、エンターテイメントのために多少の創作は出てくるから史実と違うところが出てくるのは仕方ない。
でも、面白さ、どんな流れだったのかを知るのにちょうどいい。
まとめ
- 秦に対する恨みが募り各地で反乱勃発!
- 力では何倍も項羽の方が強い!
- 耐えに耐えて最後の一線で打ち破る!
- 漢の三傑が勝利のカギ!
チンギスハーンに続いて、項羽と劉邦もあらすじ解説をしてみた。
ホントに難しい…
自分の文才の限界を感じる。
話は変わって、自分がこの時代に生きてたらどんな生き方をしていただろう。
有名な武将になれたら、縦横無尽に兵を操るとか面白そうだ。
漫画界を応援しているまんがたいけんでした。
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