絵を描くんだけど遅筆で困っていませんか?
改善方法を考えてみたから伝授する。
遅筆が速筆にはなれないと思う。
が、普通の絵描きさんくらいのスピードにはなれる方法を話してみるから参考にして欲しい。
遅筆な絵描きの致命的な部分は性格!
速筆か、遅筆かって体感的に性格の部分が大きい。
遅筆な絵描きの特徴
- おっとりしている
- 優柔不断
- イメージが固まらない
- 一つ一つ処理を考えてしまう
- 迷い線が多いため遅筆になる
- ゆっくり線を引いている
- 作業効率をまったく考えていない
- 気が散りやすい
性格がおっとりしているため、一つ一つの作業が遅い
この線でいいのか?この方向でいいのか?
常に頭の中に選択肢がたくさんあるから作業が遅い
描いている枚数が少ないため、イメージのストックがない
ここはベタにするか、トーンにするかをそのとき、そのときで考えてしまうため時間がかかってしまう
イメージがなく、一本の線では決まらず迷い線が多くなる
ペン入れ時にどの線を採用するかの選択肢が増えてしまい時間がかかってしまう
ゆっくり丁寧に描くことがキレイに線を引くことだと思い込んでいる
そのため、ゆっくり描いているうちに手が揺れて線がブレてしまい、結局ホワイトで修正して、下描き、ペン入れと作業工数が増えてしまい時間がかかってしまう
作業を早くするという概念がないため、時間がかかるやり方をずっと続けているためどれだけ場数を踏んでも早くならない
絵を描いていても、視界に入ってくることでほかの事を考えてしまい、作業に集中できなくて時間がかかってしまう
以上の8点が遅筆になってしまう原因。
コレを改善することなんてできるの?と思うでしょ。
あるんですよ。
これが。
速筆の絵描きの特徴
速筆の絵描きというか、私自身のことなんだけど。
自分で手が早いとはいいづらいけど、うちに来る人何人かから”手が早い”っていわれるから、速筆とはいかないまでも遅筆ではないでしょう。
月産最高115ページ(モノクロ)。
原稿料が2万円以上ならマジでガチで200ページ~300ページはいけると思う
そんなわけで、なぜ自分が手が早いといわれるのか考えてみる。
- スーパーせっかち
- 悩まない、迷わない
- 常に即決
- 効率を常に考える
- イメージを固めるのが早い
- 線を勢いよくシュッと引く
- 処理の仕方をパターン化
車でも、自転車でも、歩き(私自身歩きは遅い)でも、前がトロいとイライラしてくる
立ち止まるならその道の主動線以外で立ち止れよ!と思ってしまう
いつなんどきでも、人の邪魔にならないようにと全ての人間が考えて行動することで、渋滞も減らせる
考えることが嫌いだからいつでも即決
間違ってたら、後から軌道修正はいつでも出来る
とりあえず即行動!
次の作業を考えることで、物の置き場所、使いやすい道具などが決まってくる
原稿料が安い場合、どうしても数をこなさないと生活が出来ない
そんなこともあって、絵を描いてきた枚数が多かったり、優れた絵描きの絵を見てきたためイメージのストックが豊富
線をゆっくり引く絵描きがいるけど理由が分からない
ゆっくり引くと線がブレやすいし、遅くなる
シュッと引いたほうが勢いで引ける分、線がブレる確率が低くなる
これはいい面も悪い面もある諸刃の剣
ベタを入れるポイント、手の描き方、ポーズの取り方など、自分の中である程度パターン化してるから、選択肢が減らせる分迷いもなくなる
選択肢が減って作業は効率化されるが、絵は固まってしまう
こんなところでしょう。
一番大きいのは、せっかちだから即決!
これに尽きる。
遅筆な絵描きの改善方法とは
ここまで同じような絵を描いてきても遅筆な絵描き、速筆な絵描きと別れてしまう大きなポイントは性格。
私の場合、スーパーせっかちで考えることが嫌いだから、どうすれば作業効率がよくなるか、手が早くなるかを常に考えているため手が早くなる。
逆に遅筆な絵描きは、おっとりしてて急ぐということの重要性、必然性を感じないため遅筆から抜け出せない。
原稿料が安いうちは遅筆では生活ができないから、バイトをしたり、実家暮らしだったり、借金が増えたりと絵だけでは食べていけないという状況になりやすい。
では、おっとりした性格の人は、速筆にはなれないのかというと、そんなことはない。
速筆にはなれなくても

普通の絵描きのスピード位にはなれる
性格を改善することは簡単ではないから、それ以外のところで遅筆を改善する努力をすればいい。
遅筆の改善 3STEP!
STEP1 選択肢を減らす
イメージを固めやすくする
こういうときは、こういう絵にしようということをすぐに引っ張り出せるように写真資料集めに力を入れる。
処理をパターン化する
こういうときはベタ、こういうときはスクリーントーンなどある程度処理をパターン化する。
でも、パターン化することのデメリットもあるから、そのとき、そのときの自分の中の流行にしたがってパターン化するというのもアリ。
結果、作業時間の時短が出来る
STEP2 常に作業効率を考える
このイチローの盗塁の話がすごく参考になる
イチローが考える盗塁の極意がある
- リードはあまり離れない
- 重心は低くても高くてもダメ
- 塁を結ぶ直線の1.5歩後に立つ
戻ることを意識しなければいけないため
ダッシュ時に身体を上下する動作が発生してしまうため
真横には走れないから、一歩目でライン上に入るため
コレはすべて次の動作をするのに、
というしっかりとした考えがある。
もう一つ。
むか~しある漫画家さん(2019年現在73歳~74歳位)のところにアシスタントにいったときのこと。
彼はサジペン(スプーンペン)を使っていた。
なぜサジペンを使っているのか聞いたことがある。
”Gペンやと、インクを拭くときに引っかかってしまうやろ。サジペンやとさっと拭けるからや”
といっていた。
自分の場合、アナログで絵を描いていたとき、ここにインク(墨汁)を置いて、そのそばに筆洗い用の水を置いていた。
インクをつけるときにこの移動距離の長さがホントにダルかった。
台の上に、スチロールを削ってまっすぐにしてここにインク、水を置くなどするべきだったが結局それはしなかった…
理想を言えば、万年筆みたいなペンがあれば…この移動時間も減らせるし、拭かなくてもよくなるから、作業効率が格段によくなると考えたけど…
個々の作業環境が分からないから、こうしたらいいってのはいえないけど、漫画描きだから、絵描きだから、ペンで描かなければいけないというルールはない。
だから、マジックでも、ボールペンでも自分の使い慣れた画材で絵を描いたらいい。
ちりも積もれば山となる!!
STEP3 勢いよくシュッと線を引く
シュッと勢いよく線を引くことで、線のブレの確率が減り、ホワイトで修正する作業も減らせる。
STEPおまけ 気が散らない環境づくり
今の人は常にスマホを見ている
ちょっと休憩スマホ見よ、5分のつもりが10分、10分のつもりが30分、30分のつもりが1時間と……
そんな人にオススメなアイテムを見つけた!!
まとめ
- イメージを固めやすいように資料集めに力を入れる
- 勢いよく線を引く
- 作業効率を常に考えよ
- 気が散らない環境づくりをする
ということで遅筆を直したい、改善したいという人に向けて改善方法を考えてみた。
参考になれば幸いどす。
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