クライアントに悩まされ続けたクリエイターの事例!
はじめまして。
えでくーです。
2017年秋の出来事。
最初ランサーズにパラパラ漫画の問い合わせがあった。
メッセージのやり取りで直接会って打ち合わせをすることに。
結婚式が11月4日で、感動スタジオのようなパラパラ漫画をお願いしたいというもの。
結果、ランサーズを通さずに直でやり取りすることになった。
※現在はクラウドソーシングサイトで出逢った人とはそのサービス内でやり取りする方がメリットが大きいことに気づき直への誘導はしていない
動画完成後、”結婚式にはこの動画は使いません”という言葉が返ってきた。
わがままというか、このクライアントの脳には”これが正解”という凝り固まった考えがあることが分かった。
いち失敗例を提示してるから
クリエイターさんは参考にしてね
ということで、パラパラ漫画での失敗談と今後の改善策スタート!
クライアントのわがままかクリエイターのエゴか
えでくーは、漫画業界10年以上でココナラで月40万を達成した日時計が漫画、イラスト、似顔絵、絵コンテ、Vtuberモデル、漫画動画、ホワイトボードアニメーション、パラパラ漫画など絵に関するサービスを提供しているサイト。
クラウドソーシングサイト、修正地獄…、お金の悩みなど、クリエイターが襲われた事例を使って具体的な対策を共有!
クライアントの要望
- 結婚式の二次会で使用
- 結婚式が11月4日
- イラスト作画期間は1ヶ月弱
- 感動スタジオのようなパラパラ漫画動画を制作して欲しい
感動スタジオの動画を観てみる。
ふむふむ。
動画を観た結果、こういうのは創りたくない。
チャップリンの映画のような感じで創りたい!と思った。
ポイントは
動画と現実をリンクさせること!
要望を聞いてプロットを描いて絵コンテを作って提出。
"とてもいい感じです!"
ということで、イラストをひたすら描いていくという作業に移る。
パラパラ漫画動画を作ることが初めてだから、1秒間の枚数がわからないけど、パラパラ漫画だからカクカクが信条。
ということで、とりあえず1シーン10カットのイラストを描いていった。
イラストを描くだけで精一杯だったからクラウドワークスで動画の編集をしてくれる人を見つけて依頼。
動画は何とか間に合った。
クライアントのわがまま?
動画が完成して送った結果。
結婚式には使用できない残念です
というメール。
そして、そのメールの中で”完成したものを見て値段を決めてくれといっていたので1万円お支払いします”という、スーパー失礼な物言い。
これにブチ切れてメール。
あなたのような人間がいるから、私はできたものに対して料金を払ってくれとは絶対に言わないと伝える。
そのあと、こっちから電話したか、向こうから電話が来たかで電話で話してたら、こっちはもう怒りMAXだったから、早口で怒りを思いっきりブツけていると、面を食らったのか、
電話を掛け直します
ということで料金の件は先送り。
クライアントのわがまま解釈で
1万とかふざけんなよ!
バカタレ!!
ここからは、何が失敗だったのかをまとめていく。
失敗ポイント
ポイント 1
一番大きな失敗原因は、クライアントの正解が感動スタジオの動画ということ。
自分としてはこれを観た感じ、感動もしないから真似は絶対にしたくなかった。
ということで、チャップリンの映画風な感じにすることに決める。
この人の頭の中での完成イメージがこの動画だったから、完成のイメージが違ったために結婚式では使えないって言う判断になったんだと思う。
ポイント 2
クライマックスの尺を多めしなかったから、全体が淡々とした流れになってしまった。
全体の尺が4分。
1シーンのイラストの枚数を10カット。
今は大体20カット
場合によっては40カット描くときもある
正直、動画で編集するまでどのくらいの尺になるのかが分からなかった。
でも、シーン数が多いから、きっと4分以上になるだろうなと思っていた。
出来たイラストをどんどん、動画編集担当に渡していって、毎日こんな感じで~というやり取りをしていった。
そして完成したものは6分くらい。
各々が自分の通ってきた道を頭に描きながら観るものだから悪くないと思ったけど。
ポイント 3
やりたいことが食い違っていた。
動画と現実をリンクさせるという試み。
なんか、動画の終わりと、現実世界をリンクさせたら面白いかなと思ったから提案したらいいですねということで、この方向で行くことに決めた。
そのリンクさせる内容は、クライアント(新郎)が新婦に一番伝えたいことを、実際にその場で新郎が読んで新婦に伝えるというもの。
動画も、同時に映画のエンドロールのように文字をスクロールさせようってことだった。
でも、途中で目が散ると、感動も散るかなって思って、読んでる間は動画を止めて読み終わったら動画を再開させることに変更。
その後、クライアントから動画の終わりで現実世界に戻る方が流れがスムーズじゃないか?
という方向に決定した。
で、絵コンテも新たに描き直して提出後、動画も提出。
その後で、
結婚式で流せない
一番の問題は、伝えたいメッセージを動画の中に入れてもらっていない
というメールが来た。
いやいやいや、だから絵コンテも提出してるんですけど。
絵コンテ見てて、そこでは何も思わなかった?
この動画と現実のリンクはものすごく難易度が高いのかもしれない。
ここの動画と現実のリンクは実際に現場で空気を感じてみたい。
そうすれば、もっと改善点がくっきりはっきり見えてくる。
ポイント 4
やってみなければわからないのに結婚式では使用しないというクライアントの選択。
こういうのって、何の思い入れがない人間が見ても何も感じないように誰がどう思うかなんてやってみなきゃわからない。
まして、こういうのってきっと、自分の通ってきた道を頭の中でなぞる、その場の空気だと思う。
だからやってみて失敗なら失敗で、数年後、何十年後に笑い話にすればいいだけの話。
ここら辺は、クライアントの慎重な性格(性格は知らない)と私のような出たとこ勝負な性格の違いか。
ポイント 5
自分の失敗なんだけど、クライアントに途中の動画を見せなかったこと。
絵コンテ提出後、イラストを送って絵の雰囲気を伝えて動画完成まで突っ走ってしまったことが原因。
途中の段階でもっと、こんな感じで動画作ってるんですけどどうですか?
って送っておけばよかったな。
といっても、イラスト制作に取り掛かった時点で1ヶ月ない中での制作だったから、時間的にちょこちょこは難しかったんだよなぁ。
う~ん。
ポイント 6
絵コンテが思った以上に伝わっていない。
このクライアントに限らず、今までちょくちょく感じてたこと。
クリエイター以外の人って絵コンテを描いて提出してもこっちが思ってる以上に思惑が伝わってない。
自分は頭の中に絵が描けるから、ネームとか絵コンテ見ればだいたいその後のイメージがわく。
といっても
自分で描いているものだから理解できているのだろうか?
一回、人のラフなネームとか読んでみたい。
このクライアントは営業職だったから、頭の中に絵を描くことが出来なかったから、こっちの意図が伝わらなかったのかな。
ここについての改善点は今の段階では分からないけど、絵コンテで送って電話で説明とかなのかな?
クライアントのわがままへの対処法
対処法
- 確認事項を増やす
- 頭の中が一致していない
- センスが違うと難しい
現在できる対処法はこんな感じ。
やっぱりクリエイターはクライアントと頭の中を一致させることが”最重要課題”なんだ!
そして、いいと思うものが全く違うのもクライアントがモンスター化してしまう原因。
これらを踏まえて進化して、今は映像との融合パラパラ漫画の制作もしている。
その後のやり取り
一週間後くらいに日程を決めて話をした。
私は直情型だけどすぐに怒り系の熱は冷める。
電話で話して
色々考えて3万円でどうかなと思っているのですが…
それでいいですよ
では
もう面倒なのもあったし、他の案件もあったから、これで完結。
まとめ
- シーンごとの尺のボリュームを調整する
- 思う程意図は伝わらない
- 頭の中を一致させる努力をする
わがままいうクライアントというのは、自分でそういう風に育てている一面もある。
他人は自分を映す鏡
という言葉がある。
相手を変えることはできない。
自分の対応を変えることで避けられることは大きくなる。
フリーランスの人に幸あれ!
コメント
はじめまして!
ブログ拝見させて頂きました。現在、結婚式を6月に控えており、パラパラ漫画をサプライズとして考えている者です。
ブログ拝見しまして、もしお時間があるのなら‥、是非とも僕のパラパラ漫画も制作していただけないかと思い、メールしました。
いきなりのお願いになってしまい申し訳ありませんが、お返事いただければ幸いです。
はじめまして。
おぉ…とても嬉しいです!!
しかも失敗の記事を読んだ上での相談ということで。
メールさせていただきますので、少々お待ちください。
いいものにできるように頑張ります!!