イラストレーターの未払い体験を共有!
はじめまして。
えでくーです。
漫画家やイラストレーターや、Webデザイナーなどを含める個人事業主全般の多くは賃金の未払いを経験している。
だから、後進クリエイターやフリーランスのために私自身の未払い経験を共有する。
何かしらで連絡が途絶えるのは賃金の未払いの前兆である。
こうなったときに、素早く対応しないと回収できなくなる可能性が高い。
未払いが怖いなら
ファクタリングを利用するのも一つの選択肢
私が体験した未払い経験を共有することで、今自分に起こっている状況と比較してみて、とれる対策をしていってほしい。
ということで、イラストレーターの未払い経験を共有!
イラストレーターの未払い事例を共有
このサイトは、絵で稼ぐ方法、漫画家、絵師としてデビューする方法、絵師の心得、クリエイターの失敗談など絵描き向けの情報発信サイト。
フリーランスの多くが経験している未払いを未然に防ぐためには手付金をもらう、クラウドソーシングを利用するなどがある。
今起こっている未払いへの三つの対抗策を伝授!
原稿料未払い問題
漫画家、イラストレーターのほかにもWebデザイナーなどフリーランスで活動する人間には、多かれ少なかれ原稿料、制作費の未払い被害者は多い。
私も、もちろんそういう経験をしている。
この記事を読んだ人で
未払いを回収した方法とか共有してもいいよ!
という人はメールかコメントをください!!
クリエイターに限って言うと、体感では全体の90%は経験があるのではないだろうか。
この記事を書くにあたって、思い出してみたら二つあった。
ホントはもっとあったイメージだけど思い出せない…
きっかけがあれば思い出せるかもしれないけど。
ということで、私の原稿料未払い体験を話していく。
未払い事例
ヤクザ漫画
先に結論から言うと、原稿料の回収はできなかった。
これは、後になって考えてみればこういう流れだったのかなぁという想像も含まれている。
あるとき、実話系出版社からの依頼があった。
それで、その時に
今回の漫画表紙に乗るので~
うんぬんかんぬん
その後、その漫画を描いて、どんな感じで表紙に載るのかなぁと思ったら漫画内のコマがちょこっと表紙に載ってるという感じ。
その後、その編集さんから、〇〇という出版社での編集を紹介された。
それで、その出版社が発刊している雑誌での連載がスタート!
ヤクザとの顔合わせ
これは、今でも漫画を描く仕事の中で一番楽しかった仕事。
この時には、最初に漫画を掲載してもらった出版社の編集とは無関係になっている。
何話か話を描いた後に、それまでヤクザっていう人種に出会ったことがなかったから、どうしても接してみたいなと思って編集(これは紹介してもらった連載している編集さん)に
ヤクザに会ってみたい!
話してみたいです!!
といって、そういう席?を用意してもらって顔合わせをした。
顔合わせの時に、その前にも他の出版社で描きおろし単行本の仕事をやっていて、その原稿を組長?(社長?)さんが見ながら
背景とかこんなに
しっかり描かなくていいのに…
※おそらく誉め言葉として
といわれて、
うちのわ…
アシスタントが丁寧に描いてくれて…
とっさに若い衆(実際は10歳以上年上のに人もいる)が、頑張ってくれてという言葉に切り替える。
本職の人の前で、”若い衆”っていうのが恥ずかしくて言い直した。
お金は直で受け取り
お金はなぜか振込とかではなく手渡し。
でも、その毎月もらえるはずのお金が毎月ではなくなってくる。
それが何か月か続いて、ん?と思って編集さんに
原稿料を何か月ももらっていないんです
どうしたらいいでしょうか?
と問い合わせをしても、その時はまあまあという感じでなだめられる。
でも、その後も支払いは滞ってる感じ。
それは、困るからどうにかしてお金をくれという意思表示として、携帯を止めたりいろいろしても支払いはない。
それで、何回目かの編集への連絡でやっと編集部が動いたか何かで
お金の流れが不透明なので
いったん連載を終わらせて、また別の連載を始めましょう
という話になる。
ふーん。
そうなのかと思っていると。
組長逮捕!
そんなこんなしてたら、(全国ニュースとかではない)その事務所の組長?と私に対応してくれていた幹部?の人が逮捕されたことを知る。
えーーーっ!!?
なんてことだー
逮捕されてしまった。
編集が言っていた”お金の流れが不自然”というのはこのことだったのか!?
支払いはその事務所には払っているから
支払いはできないんです…
という。
まぁ、そうだよなと。
で、ここで色々考えてみると、上述してる実話系に、逮捕されたヤクザから表紙を飾ってる漫画家さんを紹介してもらえないか?という相談があった。
それで、実話系編集は、表紙に載せるという実績を作って、私をヤクザに紹介したという流れのなのかなと想像している。
という感じのことがあったけど、今でもそれはやってよかったなと思ってるし、自分の漫画描き人生の中で一番楽しかった仕事。
余談
ある時、原稿料をもらいに西麻布に行ったときに喫茶店で話をしていた。
その時、周りに若いあんちゃん(自分と同じくらい)の人がひとりかふたりいた。
喫茶店での話が終わって、幹部と私が経って店を出ると、そのあんちゃん達も一緒に店を出た。
その後、事務所に行くとそのまま、そのあんちゃんたちは事務所に入ってきた。
あのあんちゃん達は
ボディーガードだったのかな?
ヤクザって、幹部とか組長を守るときにこんな感じで、ふわっとボディーガードをしているということなのかなと感じた一瞬。
中国企業からの絵コンテ
結論から言うと、制作費の回収はできた!
このサイトを見た中国で起業している日本人から絵コンテの依頼が来た。
中国の製造業の企業へのコンペ?案件。
資料をもらって、ズームは危険だからということで、Facebookで通話をして打ち合わせ。
方向性も決まって、制作スタート。
スピード制作
結構、絵の難易度が高くて苦労した印象。
でも、迫ってくる納期。
時間のない中、ひたすら絵を描いてやっとチェックを通過。
連絡が途絶える
制作が完了して普通の日々を過ごす毎日。
絵コンテ案件って、納期があっても、クライアントへの提案、その後にもう一回クライアントの詳細詰めがあって、だいたいもう一回修正してくれということが多い。
だから、絵コンテ案件は第一回目の納期を越えてもこれで完遂…ではなく、待ちの時間がある。
今回は、結構長かったから連絡を取ってみる。
返信はない。
そこから5~10日くらい待ったかなぁ。
あと、三日だけ待ちます
それで動きがない場合、サイトで記事にして法的にも動いていきます
というメールを送る。
その数日後にやっと連絡が来て
中国の長期連休で休んでいました
このようなことになっていてびっくりしています…
という返信がきた。
実は、この企業は日本でも(多分)有名な人がかかわっていて、記事を書いて上位表示させればかなり大打撃を与えられるなと思っていたから、そのことも伝えていた。
記事にするということでしたら
こちらも法的に動かなければいけなくなります
そのことも踏まえて
弁護士に相談しています
とのやり取り。
未払いを回収
口座を教えてください
すぐに振り込みます
ということで、口座を伝えるとすぐに入金確認ができた。
私は中国の文化はよく知らないから、もしかしたらホントに中国の大型連休にぶつかって連絡が途絶えたのかもしれない。
彼の言っていたことは本当かもしれない。
でも、嘘かもしれない。
なんにせよ。
無事に制作費を回収できて一安心。
余談
私は2019年から政治的なことに興味を持っていて、正直最近は漫画より、政治系の本ばかり読んでいる。
ずっと本なんて読んでこなかったから
読書スピードが遅くて20、30冊くらい読んでない本がたまってるけど…
速読できるようになりたい…
それで、中国での武漢ウイルス騒動の話を聞いてみた。
すると、中国はうわさで聞くようにかなりロックダウンを強行していた。
2か月くらい部屋から、”ガチで一歩も外に出られなかった”という。
その前にも、私はこの中国企業の日本人との打ち合わせで、中国系のものは怖いから使いたくないということで、やり取りをFacebookにしてもらったりしていた。
そしたら、こんなことを
中国は嫌いですか?
いや、嫌いっていうか…
ウイグルとかもあったり危険な国と認識しています
と伝えると、あぁといっていた。
中国ってブラウザからなにからなにまで自国のものを使うような政策をとっていると聞いている。
でも、ウイグルのこと知ってるんだと思った。
私は、もう一人中国に住む中国人のクライアントがいる。
今度、その人と会ったときウイグルの話とかしてみようかなぁ。
引かれても、その人からの仕事はなくなったとしても聞いてみたい。
といっても、そのウイグルのことにしても、今別の話も出てきている。
まだまだ勉強が足りない…
某漫画家さん
身バレ、出版社などが特定されないようにモザイク処理をしているけど、そのほかはそのままのメッセージ。
結局、この漫画家さんも泣き寝入りしたらしい。
後半は、未払いだった賃金を回収した事例。
倒産する数ヶ月前から原稿料や印税の支払いが滞っていて
突然 担当も変えられて、その担当も支払いの件で電話すると、
そのうち出なくなり
倒産するんじゃないかと、噂も流れてきていたので
仕方がないので経理に直接電話して、「支払ってくれないなら、会社にある物品を
原稿料がわりにもらいにいってもいいんですね?!」と脅しまでかけ
(これは、以前バイトしていた会社の営業の人に「悪質な支払い滞りの場合
物品をもらう権利があるので、そう言え」と教えてもらったのです・・・)
それでやっと倒産するまえに支払ってもらったのです・・・
ちゃんと、それに対する対応をすればきちんと回収できるということも分かってほしい。
気づいたらなるべく早く動いた方がいい
と考えてる
ただ、これにはメリット、デメリットもある。
この記事で紹介している回収方法は、取り返せる確率は高くなる。
その一方で、全く悪気はなく、ただ単に返信が遅かったとか、何かしらの理由だった場合、その企業、その人からの仕事はなくなるということ。
ここをどう考えるかで、動き方も変わってくる。
よく考えて動きましょう。
未払い解決のためにできること
ファクタリングというものがあることはご存じだろうか。
ファクタリングというのは、クリエイターでもフリーランスでも、請求書を買い取ってくれるサービスがある。
その請求書を買い取ってもらうことで、すぐにその請求書を現金化してくれるというもの。
こういうファクタリング業者を利用することで制作費の未払いを少し回避できるのだ。
でも、お金もらった後で
クライアント会社が倒産したら
私がその制作費を返済するの?
という、疑問も当然わいてくるだろう。
ファクタリング業を商うためには、”ノンリコース”をすることが絶対条件となっている。
ファクタリング業者で先に現金を受け取っていても、その後その企業が倒産して賃金回収が難しくなっても、ファクタリング利用者(私たちクリエイターやフリーランス)には、返金しなくてもよくなるというもの
と、ここでも疑問に思うことがあると思う。
それは、クライアントに”ファクタリングを利用していると知られる”こと。
でも、取り立て自体は、私たちがクライアントにするということであれば、クライアントにそのことを知られることはない。
このファクタリングは二社間と三社間がある。
二社間というのは、私たちフリーランスとファクタリング業者の二社。
三社間というのは、フリーランスとファクタリング業者と、クライアントの三社間。
三社間はクライアントに知られるというデメリットはあるけど
二社間より制作費回収の可能性が高くなるため、手数料は低い
賃金未払いが怖いといった場合、このファクタリング業者を利用するのも一つの選択肢。
イラストの未払いへの対策法!
おすすめファクタリングTOP5!
ファクタリングについてもう少し知りたい人は、以下の記事で厳選ファクタリング会社、ファクタリング会社紹介、サービス内容比較、ノンリコース契約とはについて解説してるよ。
まとめ
多くのフリーランスが賃金の未払いを経験している。
そのための対策として、制作費は先にもらうという人もいるし、絶対クラウドソーシングを通すという人もいる。
人それぞれのやり方がある。
私は、クラウドソーシングはぜひ利用すべきとは思っているけど、直で仕事が取れればそれに越したことはないと思う。
手数料も取られないし。
こういうことが面倒だなと思う場合は、ファクタリング業者を利用するのも選択肢の一つとして考えてみてはいかがだろうか。
クリエイターを情報で支援するえでくーでした。
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