【透明性確保】Adobe Fireflyの商用利用範囲と著作権について

Adobe Fireflyの商用利用の範囲と透明性を共有!
はじめまして。
デジえしべるです。
デザイナー🔰Adobe Fireflyって
どこまでが商用利用可能なの?
Adobe Fireflyは、完全ではないですが、企業全体として著作権侵害に非常に力を入れています。
- 安全な素材を使用
- 生成についての透明性の確保
- 生成できないものがある
- 三つの商用利用禁止
- 訴訟費全額保証のエンタープライズ版
著作権にクリアしているものだけが使用可能になっているため、安全に使用できます。
そして、使用に関しては、生成するとAI画像か否かが判断できるように認証情報が添付されるため視覚的に確認できます。
また、クリエイターが生成したAI画像を再利用しない仕組みになっているため、著作権侵害には企業を上げて取り組みをし続けています。
企業として安全に利用したい場合は、万が一訴訟になってもその訴訟費を全額負担する法人向けのエンタープライズ版があります。



徹底的に著作権周りに対策を行っていて
かなり頑張っている企業といえる
それでは、Adobe Fireflyの商用利用の範囲と著作権侵害について解説スタート!
Adobe Fireflyの商用利用の範囲と透明性


絵描きブロガーの日時計です。
私は10年以上漫画やイラストなど絵に関わる制作をしてきました。
実績としては、東京03 in UNDERDOGSや、あいち産業振興機構のような公的機関のPVの絵コンテなど。
しんまい動画コンクールで特別賞受賞。
※Amazon のアソシエイトによって、日時計は適格販売により収入を得ています
三つの特徴、料金プランの違い、Q&AなどAdobe Fireflyまとめ!
Adobe Fireflyの料金プランとできること↓↓↓
【どのプランがお得?】Adobe Fireflyの7つの料金プラン
安全な利用の5つのポイント
- 安全な素材を使用
- 生成についての透明性の確保
- 生成できないものがある
- 三つの商用利用禁止
- 訴訟費全額保証のエンタープライズ版
上記の5つがAdobe Fireflyが安全に利用できるポイントとなっています。
これから、その一つ一つを紹介していきます。
Adobe Fireflyは商用利用可
- パブリックドメイン
- クリエイティブ・コモンズ
- Adobe Stock素材を使っている
生成AIとして利用される元データは、著作権をクリアしたものが使用されるので安心して使えます。
パブリックドメイン


パブリックドメインは、著作権切れや著作権者が著作権を放棄したもの。
これらの著作物は、誰でもが自由に使うことができます。
クリエイティブ・コモンズ
クリエイティブ・コモンズは、著作権者の表示や改変禁止などルールはありますが、CC0と表記されているものは、パブリックドメインと同様に、自由に使用することが可能です。
Adobe Stock素材を使っている


Adobe Stockの素材は、クリエイターが作ったものの中で、AI学習を許可したものが使用されています。
Adobe Stockとは、Adobeが運営する素材サイト
画像やイラストだけではなく、動画、ベクター、音声、3D素材など総合素材サイトとして成長し続けている
以下の記事では、特徴、値段の違い、サブスクとクレジットパックの違いについてまとめています。
生成できないもの
- 指示通りの画像生成ができない
- NGワードが使えない
できることが多すぎて、できないことを探すのが難しくなっていますが…
Adobe Fireflyでは、NGワードがあります。
NGワード
- 性的・過激な表現
- 暴力・グロテスクな描写
- 差別・宗教・政治などのセンシティブな内容
- 著作権のある名前・ブランド・湯名人名
こういった直接的な表現は、使用できないようになっています。
なので、近いものを生成したい場合は、色々単語を変えてみると、それらに近しい画像などが生成できるので、試してみてください。
商用利用禁止
- 無料版はクレジット表記しないと使用できない
- ベータ版
- 第三者の権利に属するものの入力禁止
ベータ版の生成コンテンツは商用利用が許可されていません。
ただ、個人での利用は許可されています。
生成されたAIコンテンツの透明性
- コンテンツ認証情報
- 学習データの再利用をしてない
Adobeでは、AIコンテンツの透明性を強めています。
コンテンツ認証情報
Adobeでは、”コンテンツ認証情報”を使った取り組みの実現を目指しています。
コンテンツ認証情報は、そのコンテンツが、いつどのように作成および変更されたか、AIは使用されたか、またその方法など、重要な情報を確認できます。
Adobeでは、Fireflyで作成された画像に対して、自動的にコンテンツ認証情報を添付し、それがAIによって生成されたものであることを示しています。
これらが、業界横断型の連合であるContent Authenticity Initiative(CAI)の使命。
CAIは、2019年にAdobeによって共同設立され、現在では、テクノロジー企業、報道機関、NGO、学術機関など、3,300を超える会員を擁しています。
学習データの再利用をしてない
Adobe Fireflyは、クリエイターが行った生成した学習データを再利用する仕組みを採用していません。
著作権についての取り組み
- 責任
- 説明責任
- 透明性
Adobeは、生成AIに対する三原則として、上記に取り組んでいます。
責任:
アドビは、AIテクノロジーの設計と運用を精査し、その導入による影響と結果に対し慎重に対応します。
設計に際し「包括性」を考慮し、有害な偏見やステレオタイプにつながる不公平、差別的、不正確な出力結果の影響を調査します。
私たちは、製品やサービスが雇用、住宅、信用情報、健康など個人の生活に大きな影響を与える場合、偏見に対し特別な注意を払わなければならないと考えています。
説明責任(アカウンタビリティ):
アドビは、AIを搭載したツールがもたらす結果に責任を持って対応します。
AIに対する懸念については、必要に応じて是正措置を取るためのプロセスの確立、そのためのリソースの確保を行います。
説明責任には、テストによる潜在的な有害性の予測、そのような有害性を軽減するための事前対策、予期しない有害な結果に対応するシステムの運用も含まれます。
透明性:
アドビのAIシステムとその応用についてお客様に明確にご理解いただけるよう、AIの利用方法について透明性ある説明を行います。
アドビのAIの利用方法、AI搭載ツールがお客様にもたらす価値、そしてアドビのAIで強化されたツールやサービスを使用する際にどのようなコントロールや設定が可能かという点についてご理解いただきたいと考えています。
引用:アドビ、責任あるデジタル・シチズンシップに則し、新しいAI倫理原則を発表
著作権侵害の訴訟対策ならエンタープライズ版
どんなにAdobe側が対策しようとも、利用者の意識、無知などでいくらでも著作権を知らずに侵害してしまうリスクは付きまといます。
そのため、エンタープライズ版では、もし、訴訟を起こされたとしてもそこにかかる費用は全額補填されます。
企業として利用する場合は、Adobe Firefly エンタープライズ版の検討もあり。



ちなみにエンタープライズ版は
定額制ではなく問い合わせとなっているぞ
クリエイターの意思を尊重した取り組み


クリエイターは、自身の作品がAIトレーニングに使われるかどうかを自身で決めたいと考えている人も多いと思います。
自身のコンテンツをAIに使われたくないと考える人がいる一方で、技術の発展のために学習データとして使ってもいいよと考えるクリエイターも存在すると思います。
そこで、未歴記録機能を使用することで、クリエイターは自身の作品に”Do Not Train”タグをつけることができます。



Do Not Trainをつけることで
学習データへの使用禁止の意思を伝えられる
Adobe Fireflyの安全な商用利用の活用方法
安全な商用利用可の範囲とは
- 無料版はクレジット表記
- NGワードは表現を変える
- 企業ならエンタープライズ版
これまで書いてきた通り、普通に利用する分にはその仕組み上、危険な使い方はできないので、安心して使えます。
ただ、それでも世の中100%ということはないので、どこかにリスクは出てきます。
特に、企業となると動くお金も大きくなるので、万が一訴訟となったら大変…
| 年間プラン ※月々払い | 年間プラン ※一括払い | 生成クレジット | 訴訟費用全額負担 | Adobe Stock 使い放題 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 無料 | 無料 | 25 | |||
| Adobe Firefly Standard | 1,580円 | 15,780円 | 2,000 | ||
| おすすめ Adobe Firefly Pro | 4,780円 | 47,780円 | 7,000 | ||
| Adobe Firefly Platinum | 31,680円 | 316,780円 | 50,000 | ||
| Adobe Firefly エンタープライズ版 | 要問い合わせ | ||||
| Adobe Express | 1,180円 | 11,980円 | 250 | ||
| Adobe CC Standard | 6,480円 | 72,336円 | 25 | ||
| Adobe CC Pro | 9,080円 | 102,960円 | 4,000 | ||
| Adobe CC Pro Plus グループ版 | 11,990円 | 143,880円 | 4,000 | 5億5,000万点~ | |
そんな時は、そういった訴訟費用を全額負担してくれるのエンタープライズ版です。
Adobe Fireflyは個人向けも法人向け(グループ版)も費用は変わりません。
ただ、エンタープライズ版だけは、問い合わせる必要があります。



最善を期したいなら
エンタープライズ版!
まとめ
Adobe Fireflyは、その設計上危険な使い方はできないようになっているので、通常使用なら安全に利用できます。
Adobeの商用利用、著作権周りについて調べていたら、本当にここら辺は力を入れて、がっちり対策しているのだなと感じました。
個人的に、殿様商売のAdobeは好きではありません。
でも、こういう企業努力をする姿勢は、尊敬できます。
でも…高すぎるよ……
ちゃんちゃん


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