【初心者向け】WacomのCintiqとProの違いを絵師が解説！

CintiqとCintiq Proを徹底比較！

はじめまして。
デジえしべるです。

Wacomの液タブの各モデルを徹底比較してみた。

液タブのことを知らない人には普通のCintiqとCintiq Proの違いが全く分からない。

雑にまとめると

• 解像度
• 色域
• 応答速度
• タッチ機能

の違いが上げられる。

趣味なら小さいモデルでもいいけど、プロの漫画家、イラストレーターとしてやっていくなら気にするポイントは上記の四つ。

それでは、詳しくCintiqとCintiq Proの違いを解説していくよー!!

CintiqとCintiq Proの違いを徹底解説！

デジえしべるは、絵描きブロガーの日時計が漫画家、イラストレーターがデジタルに移行する、デジ絵描きが新しいPC、モニター、液タブ、イラストソフト、動画ソフトを導入する時の道しるべになるようなサイトを目指している。

Wacomとは

運営 企業	株式会社ワコム
本拠地	日本
生産国	中国？
主力 商品	板タブ、液タブ
オンライン ストア	公式サイト
特徴	高性能で高価 ちゃんとしたスタンドは別売り

Wacomは1983年に創業されたタブレットメーカー。

板タブから始まり、DTU-710で初めて液晶ペンタブレットを発売。

2005年にCintiqを発売して、2016年にCintiq Pro13を発売してCintiq Proのブランドが完成。

現在液タブシェアは世界No.1。

ワコムの液晶タブレット(cintiq pro 24)が届いたんですが、中国製でした。 これが普通なんですか？

参照：ワコムの液晶タブレット(cintiqpro24)が届いた…

CintiqとCintiq Proの違い

• 解像度
• 色域
• 応答速度
• タッチ機能

上記の四つが大きく違う。

趣味で描くなら、そこまで色の表限度にもこだわる必要もないし、細部まで描き込むということをしなくてもいいから安いモデルでも充分役目を果たしてくれる。

でも、プロでやるなら、液タブのサイズ、色域の広さ、応答速度にはこだわった方が良い。

これから、個々の機能の比較をしていくから、検討中のモデルと他のモデルを比較して検討材料の一つにして欲しい。

色域とは

色域とはこんな感じで表現できる幅。
広いほど色んな色を乗せられる。

このイラストは、2012年に購入したDellモニターとHuionのGT-220 V2の色を比較したもの。
GT-220 V2は色域がNTSC72%。

色が薄いのが画像でも伝わると思う。

2021年にHuionさんから液タブを提供してもらって比べてみたのがこちら。

Kamvas 16 2021はAdobeRGB92%だったから、iiyamaモニターと比べてもほとんど色の違いは分からないところまで近づいた。

2022年もHuionさんに提供してもらったモデルKamvas Pro16 2.5Kはこんな感じ。
Kanvas Pro16 2.5KはsRGB145%。

色の表限度の重要なポイントはAdobeRGBだと考えている。
だから、プロとしてデジ絵描きをするならAdobeRGB90%を選ぶ必要がある。

サイズと解像度比較

モデル	インチ	解像度
Wacom One
12	11.6	1,920 × 1,080 フルHD
13	13.3
Cintiq
16	15.6	1,920 × 1,080 フルHD
22	21.5
Cintiq Pro
13	13.3	1,920 × 1,080 フルHD
16	15.6	3,840 × 2,160 4K
16 2021	15.6
17	17.3
22	21.5
24	23.6
27	26.9
32	31.5

wacom以外の液タブは、解像度が2.5Kとかあったりするけど、wacomはフルHDか全て4K。

でも正直、色域に一番こだわった方がよくて、解像度はそこまでこだわらなくてもいいというのは現時点での考え。

リフレッシュレート

モデル	数値
Wacom One
12
13
Cintiq
16	60Hz
22
Cintiq Pro
13	60Hz
16
16 2021	60Hz
17	120Hz
22	120Hz
24	60Hz
27	120Hz
32	60Hz

リフレッシュレートは1秒間に表示される像の数のこと。
これが多ければ多いほど液タブの遅延もなくなってくる。

新しくなればなるほどリフレッシュレートも早くなる。

色域比較

モデル	Adobe RGB	sRGB	その他 カバー率
Wacom One
12		99%
13		99%
Cintiq
16		96%	NTSC 72%
22
Cintiq Pro
13	87%
16	90%
16 2021	98%
17	88%		DCI-P3 99%
22	95%		DCI-P3 99&
24	99%
27
32	98%

CintiqとCintiq Proとの大きな違いの一つはこの色域の広さ。

Cintiq Proの多くはAdobeRGB90%以上。

あと、HuionとかXP-penはこの数値が普通に100%を超えるものがある。
Huionさんから液タブを提供してもらっていていいづらいことだけど、100%を超えるっていうのはあり得ないから、こういうところは中国的というか、割り引いて考えた方が良いと思う。

応答速度比較

モデル	数値
Wacom One
12	18ms
13	19ms
Cintiq
16	25ms
22	22ms
Cintiq Pro
13	30ms
16	25ms
16 2021	30ms
17	8ms
22	12ms
24	14ms
27	10ms
32	8ms

応答速度というのは、ペンで絵を描いたときの遅延やタイムラグ。

ペンを描いてるのに、線が少し遅れてついてくるっていうような。

この数値は低ければ低いほどいい。

タッチ機能比較

モデル	タッチ機能
Wacom One
12
13
Cintiq
16
22
Cintiq Pro
13
16
16 2021
24
17
22
27
32

そして、Cintiq Proが他のメーカーと大きく違うのは、タッチ機能を搭載しているかどうか。

タッチ機能とは正確にはマルチタッチ機能といって、画面上で触ってズームしたり移動したりできる機能。

マルチタッチ機能があるのはCintiq Proのみ。

スタンド比較

モデル	スタンド付属
Wacom One
12	別売り ※角度変更はできない
13
Cintiq
16	折り畳みスタンド
22	搭載スタンド
Cintiq Pro
13	内臓スタンド
16	内臓スタンド
16 2021	折り畳みスタンド
17	簡易スタンド
22
24	折り畳みスタンド
27	なし
32	内臓スタンド

ここに記載しているスタンドは、実際はスタンドの意味をなしてないから、正しい姿勢で作業する場合は別売りのスタンドを購入する必要がある。

正しい姿勢で作業するにはスタンドは必須。
ここをおざなりにすると、後々私のように首のヘルニア(一歩手前)を発症して、骨が変形してしまうと外科手術をしなければいけないことになってしまう。

でも、Wacomはちゃんとしたスタンドとなると別売りでかなりの高額。
購入が難しい場合は、傾斜台を使ってもいいかもしれない。

ここの傾斜台については自分で実際に試したことがないから、個々で調べてみてほしい。

傾斜台については、私が運営する別サイトのからだ大辞典でランキング形式で紹介しているから、興味があったら見に行ってみてほしい。

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まとめ

• Proとの違いは色域と応答速度！
• ProならAdobeRGB90%を選ぶべし！
• 健康のためにスタンドは必須！

Wacomの液タブを購入する時の参考にしてもらえればうれしい。

では、よい制作ライフを。