DisplayPortとHDMIの違いを徹底解説!
はじめまして。
デジえしべるです。
DisplayPortとHDMIを変換する時に注意しないと
- 正しく表示されない
- 最悪PCの故障の危険も…
- 画質の劣化
といったことが起こってしまう。
本編に行く前に軽く説明すると出力側(PC)がHDMIで入力側(モニタ、液タブなど)がDisplayPortのところに、PCにDisplayPortを挿してモニタにHDMIを挿しても表示されない。
それはこの両者の伝送方式が違うから正しく変換されていないために起こる現象。
だから、D-sub(VGA)、DVI、HDMI、DisplayPortなどの違いをしっかり把握して正しい接続をすれば、上記のトラブルは回避できる。
記事の後半でおすすめ
変換アダプタ、変換ケーブル、EIZOモニタを紹介してるよ!
それでは、DisplayPortとHDMIの違いと注意点を徹底解説していくよ!
画質を劣化させないDisplayPortとHDMIの変換法
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誤変換の三つのデメリット
- 正しく表示されない
- 最悪PCの故障の危険も…
- 画質の劣化
まず、詳しくは後述してるからここでは簡単に。
DisplayPortとHDMIは伝送方式が違うため、パソコンとモニターの接続を逆にするなど間違った使い方をするだけで上記のようなデメリットが表れてくる。
ほとんどは、間違っても正しく挿しなおせば問題ないのだが、最悪の場合故障ということもあり得る。
接続するときは、商品の箱、説明書に書いてある通りに接続すること。
画質が悪いときの注意点
- グラボとモニターの解像度を確認する
- 発揮できる解像度に合わせたケーブルを使用する
ケーブルの種類によって発揮できる解像度は変わる。
だから、最高解像度が7,680px × 4,320pxまで能力があるケーブルでも、グラボやモニターがその解像度に対応していない場合宝の持ち腐れとなる。
以下の表を見てほしい。
ケーブル | DisplayPort | D-sub | DVI | USB-C | HDMI |
---|---|---|---|---|---|
最小 解像度 | 4,096px × 2,160px | × 1,200px | 1,920px× 1,080px | 1,920px||
最大 解像度 | 7,680px × 4,320px | × 1,080px | 1,920px× 1,600px | 2,560px× 2,160px | 3,840px× 4,320px | 10,320px
上記の表は各ケーブルが発揮できる最小解像度と、最大解像度。
画質が劣化するポイントは二つ。
- アナログからデジタルへの変換
- 下位ケーブルへの変換
DisplayPortはかなり解像度がいい部類のケーブル。
ほとんどのケーブルへの変換は画質の劣化を招いていしまう。
といっても、いくらケーブルの解像度が良くても、グラボやモニターの対応解像度がそれに達してはない場合は、ケーブルの能力を最大限発揮できない。
グラボ、モニターの解像度に合わせたケーブルを使用することで、劣化を最小限に抑えることができる。
DisplayPortとHDMIの違い
DisplayPortとHDMIについて少し知識を入れておかないと危険!
製品の説明書通りの使い方をしよう。
2023年11月時点では、DisplayPort⇔HDMIの双方向の変換ケーブルは少ないのが現状。
製品が出力側(PC)DisplayPort⇒入力側(モニター・液タブ)HDMIならその順序で、出力側HDMI⇒入力側DisplayPortならその順序通りに使用しないと正しく表示されないか、最悪PCの故障にもつながってくる。
DisplayPortは設定がリセットされる
- 電源オフでウインドウ配置がリセットされる
- デスクトップ上の変則的なアイコン設置が無効化
- ゲーマーだと特に困るDirectXも落ちてしまう
などといった不具合が起こる。
ただ、これは必ずではなくPCの気まぐれによって起こったり、起こらなかったりするから、私にはその規則性を見つけられない。
ゲームをやらない人、特に変わった設定、ウインドウの複数配置をしていない場合はDisplayPortを使用していても、おそらくストレスは感じないと思う。
上記のことが気になるようならHDMIがおすすめ。
伝送方式の違い
モニターの端子はアナログ方式とデジタル方式がある。
アナログの場合、PC内部でデジタル信号をアナログ信号に変換して出力して、それをモニターが再度デジタル信号に変換して表示するという作業をしている。
そのため、アナログ端子からデジタル端子への変換だと基本的に画質は劣化する。
画質の劣化をしないでモニターで表示するためには、デジタル端子同士で接続するのが一番手っ取り早い。
しかも、DisplayPortならDisplayPort、HDMIならHDMIなどそれぞれの端子での接続が一番となる。
各端子の伝送方式の違い
D-sub、DVI、HDMIの三つは同じ伝送方式だけど、DisplayPortは伝送方式が違ってくる。
上記の三つは、モニターで表示する伝送方式が同じため、HDMI ⇒ DVI、DVI ⇒ HDMI、HDMI ⇒ D-sub、D-subからHDMIなどの変換ケーブルはそれほど気を遣わなくてもいい。
でも、DisplayPortからその他三つへの変換時には、正しく使用しないと上で説明したようなトラブルが起こってしまう。
この伝送方式の違う端子からの接続にはクロックジェネレーターが必要になってくる。
変換ケーブルには
パッシブタイプとアクティブタイプがある
パッシブとは
パッシブタイプとは、上記で説明したクロックジェネレーターが搭載されていないケーブル。
値段にすると2,000円以下くらい
そのため、DisplayPortから上記の三つへの接続時には、正しく表示されない、最悪PCの故障といったトラブルが起こってしまうこともある。
ただ、GeForce720番以降のグラボには、クロックジェネレーターが搭載されているからパッシブタイプでも使用が可能。
自分のPCのグラボがどんなものかわからない人は調べる方法がある。
PCのグラボの調べ方
Windowsボタンを右クリック ⇒ 検索 ⇒ dxdiagと入力 ⇒ DirectX 診断ツールのディスプレイタブをクリックで自分のPCのグラボが確認できる。
上記の名前のところにある名称が自分のグラボ。
アクティブとは
アクティブタイプは、クロックジェネレーターが搭載されたケーブル。
パッシブではアクティブの替わりはできないけど、アクティブはパッシブの替わりもできる。
失敗を防ぐならアクティブタイプを購入すれば間違いない。
アクティブタイプは
だいたい3,000~4,000円くらい
各ケーブルの違い
端子 | 最大 解像度 | 最大 リフレッシュレート | 音声 | HDR | |
---|---|---|---|---|---|
アナログ | D-sub | 1,920px × 1,080px | 75Hz | ||
アナログ デジタル | DVI-I | 2,560px × 1,600px | |||
デジタル | DVI-D | 1,920px × 1,200px | 144Hz | ||
USB typeC | 3,840px × 2,160px | ||||
DisplayPort | 7,680px × 4,320px | 30~240Hz | |||
HDMI | 10,320px × 4,320px | 30~240Hz |
アナログ端子のD-sub、DVI-I(アナログ・デジタル両方に対応)、デジタル端子のDVI-D、USB typeC、HDMI、DisplayPort。
それぞれ解像度と音声の伝送の有無、HDRの有無の一覧。
画面の解像度とアスペクト比について、もう少し詳しく知りたい方には以下の記事で詳しく解説してる。
アナログ端子
アナログ端子は、映像しか伝送できないので音声を伝送するには別のケーブルが必要。
D-sub
D-subは、古いタイプのアナログ端子で最高解像度が1,920px × 1,080pxとなっている。
アナログ・デジタル端子
DIVは、映像しか伝送できないから、音声を伝送するにはもう一つ別にケーブルが必要となる。
DVI
方式 | 端子 | シングル リンク | デュエル リンク | 最大 リフレッシュレート | |
---|---|---|---|---|---|
アナログ デジタル | DVI-I | 1,920px × 1,200px | 2,560px × 1,600px | ||
デジタル | DVI-D | 1,920px × 1,200px | 2,560px × 1,600px | フルHD | 144Hz |
4K | 33Hz |
DVI端子DVI-I、DVI-Dともにシングルリンク、デュエルリンクがありデュエルリンクの方が最大解像度は2,560×1,600pxと大きい。
ややこしいのだけど、DVI-Iはアナログ・デジタルの両方に対応、DVI-Dはデジタル対応。
デジタル端子
デジタル端子は、一本のケーブルで映像・音声が同時に送ることができる。
USB typeC
USB typeCの大きな特徴は、電力供給ができるという点。
ただその電力供給も大きなものではなくノートPCのような小さいものなら電力供給が可能というタイプのモノになる。
デスクトップのような場合だと、USB-C(ALT:DP)が必要。
さらに、PC、モニターもUSB-C(ALT:DP)に対応している必要があります。
今後USB typeCが主流となればデフォルトでモニターの電源も必要なくなってくると思うけど、現時点では対応機種が少ないから、PC関連では有力ではない。
DisplayPort
バージョン | 解像度 | 最大 リフレッシュレート | HDR | |
---|---|---|---|---|
1.2 | 4,096px × 2,160px | フルHD | 240Hz | |
4K | 50Hz | |||
1.4 | 7,680px × 4,320px | フルHD | 240Hz | |
4K | 120Hz※ |
※DSC圧縮が必要で、信号を圧縮して復元する処理が必要なため非圧縮より多少遅延が起こる
DisplayPortは、私が2012年に購入したDELLパソコンにも搭載されていたんだけど、今はHDMIとシェアを争っている最中。
個人的には、DisplayPortの方が安価だからシェアを勝ち取ってほしい。
安価な理由は後述する。
DisplayPortケーブルの相場は
だいたい1,800円前後位
中国製はもっと安い
上記で説明したようなDisplayPort特有の不具合を解消する方法もある。
それは、Compatibility Modeがついているモニターを購入すること。
ただこれはあまり対応モニターがない。
現時点で対応しているモニターはEIZOのFlexScanシリーズとColorEdgeシリーズ。
HDMI
バージョン | 解像度 | 最大 リフレッシュレート | HDR | |
---|---|---|---|---|
1.2 Standard | 1,920px × 1,080px | フルHD | 60Hz | |
WQHD 2,560×1,440 | 30Hz | |||
1.4 High speed | 4,096px × 2,160px | フルHD | 120Hz | |
4K | 30Hz | |||
2.0 Premium High speed | 4,096px × 2,160px | フルHD | 240Hz | |
5K | 30Hz | |||
2.1 Ultra High speed | 10,320px × 4,320px | フルHD | 240Hz | |
10K | 60Hz |
HDMIもバージョンがたくさんあって新しければ新しいほど、最大解像度も高く(映像がキレイ)HDRにも対応している。
またケーブルの見分け方はケーブルにこんな記載があるから、そこで自分のHDMIケーブルのバージョンを知れる。
大きいモニターに買い替えた場合、HDMIケーブルを確認することでさらにキレイな映像を手に入れることができるよ。
また、DisplayPortとHDMIは色々違いがあるけど、以下の点は消費者にとってはかなり大きな問題となっている。
HDMIを製品に実装するにはライセンス料が発生し、年間で1万ドルかかる
さらにHDCPの実装にも、年間で1万5000ドルのライセンス料が別途必要
これらのライセンス料はメーカーの大きな負担になっており、多かれ少なかれ価格に反映されて一般ユーザーにも影響を与えている
ということは、HDMI対応のモニターもPCも若干実質価格より高価になっているということになりる
HDMIケーブルの相場は
大体3,000円位?
中国製とかは安い
HDRとは
- 解像度
- ビット深度
- フレームレート
- 色域
- 輝度
解像度が高ければ高いほど映像が滑らかになりキレイに表現できる
このビット深度は高ければ高いほどたくさんの色表現が可能となり、グラデーションなども滑らかできれいな表現が可能となります
フレームレートとは、1秒間に何枚の絵を表示しているかを示すものです
映画は24p(1秒間に24コマ)、テレビは30p(1秒間に30コマ)が主流です
色域は、表現できる色の範囲を示すものです
輝度とは、表現できる明るさです
先ほどから表や文章の中に出てきたHDRにも触れていくよ。
HDRは高画質にするために上記の機能を向上させている。
人間の目で確認できる明るさの範囲をダイナミックレンジという。
このダイナミックレンジを従来のモノより向上させたものがHDR。
簡単に言うと
明るくキレイに表現する機能!
リフレッシュレートとは
リフレッシュレートは1秒間にモニターが描写する映像のコマ数のこと。
フレームレートは1秒間に精製し送信できる像の数で送り手(PCやゲーム機側)。
リフレッシュレートは1秒間に切り替わる映像の数で受け手(ディスプレイ側)。
ということになっているため、PCやゲーム機がどれだけ高いフレームレートでも受け手側がそれに対応していなければ処理しきれないため、画像は間引きされてしまう。
となるため120fpsの高いフレームレートのコマ数を表示するためには、ディスプレイ側も120Hzに対応した機器が必要となる。
ビジネスとか普段使いなら60Hz。
クリエイター、ゲームで使うなら144Hz。
変換アダプタを使う場合は、基本的には144Hz以上には出来ない。
240Hzまで持って行きたい時はアダプタは使用せず、それに応じた端子を備えた機材をそろえた方が良い。
ゲーム自体のフレームレート制限、PCゲームの場合画質設定などで描画への負荷が大きくなればなるほど、表示する映像処理に時間がかかるためフレーム数が落ちてしまう
ハイスペックPCでも4Kで120fpsを維持することは現実的には難しい
各種ケーブルの最大リフレッシュレート比較
最大 解像度 | フルHD 1,920×1,080 | WQHD 2,560×1,440 | 4K 3,840×2,160 | 5K 5,120× 2,880 | 8K 7,680×4,320 | 10K 10,240×4,320 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
HDMI 2.1 | 10,320 × 4,320 | 240Hz | 240Hz | 240Hz | 120Hz | 60Hz※ | 60Hz※ |
DisplayPort 1.4 | 7,680 × 4,320 | 240Hz | 240Hz | 120Hz※ | 60Hz※ | ||
DisplayPort 1.2 | 4,096 × 2,160 | 240Hz | 165Hz | 50Hz | 30Hz | ||
HDMI 2.0b | 4,096 × 2,160 | 144Hz | 144Hz | 60Hz | 60Hz※ | 30Hz※ | |
HDMI 1.4 | 4,096 × 2,160 | 120Hz | 75Hz | 30Hz | 30Hz※ | ||
HDMI 1.2 | 1,920 × 1,080 | 60Hz | 30Hz | ||||
DVI-D デュエルリンク | 1,920 × 1,200 | 144Hz | 60Hz | 33Hz | |||
VGA (D-sub) | 1,920 × 1,080 | 75Hz |
※DSC圧縮が必要で、信号を圧縮して復元する処理が必要なため非圧縮より多少遅延が起こる
各ケーブルの最大リフレッシュレートを比較したもの。
ゲームをする時に、リフレッシュレートが必要な場合はケーブルにも意識を向けること。
耐久性を求めるなら金メッキ加工
頻繁に取り外しをするような使い方をする場合金メッキをしてあるものを選ぶ必要がある。
なぜなら壊れにくいからだ。
経年劣化の酸化防止、伝送する映像、音声が劣化しにくくなる。
値段も変わらないからね
DisplayPortとHDMIの変換機器をおすすめ!
- 伝送方向
- 金メッキ
- リフレッシュレート
変換アダプタ
DisplayPort ⇒ HDMI
コネクタ形状 | DisplayPort ⇒ HDMI |
---|---|
形式 | アクティブ |
対応解像度 | 3,840px × 2,160px/60Hz 1,920px × 1,200px/60Hz 1,920px × 1,080px/60Hz |
DisplayPort規格 | Ver.1.2 |
HDMI規格 | HDMI2.0 |
備考 |
HDMI ⇒ DisplayPort
コネクタ形状 | DisplayPort ⇒ HDMI |
---|---|
対応解像度 | 3840px × 2160px /60Hz |
備考 |
変換ケーブル
よく確認してるけど、間違ってることもあるかもしれないから、購入前にしっかり再確認するように!
特にDVIは色々あるから
ややこしいよ
DisplayPort ⇒ D-sub(VGA)
コネクタ形状 | DisplayPort ⇒ D-sub(VGA) |
---|---|
形式 | アクティブ |
対応解像度 | 1,920px × 1,200px /60Hz |
ケーブル長 | 1.8m |
備考 | 金メッキ |
DisplayPort ⇒ DVI-D
コネクタ形状 | DisplayPort ⇒ DVI-D |
---|---|
形式 | アクティブ |
対応解像度 | 1,920px × 1,200px |
ケーブル長 | 91m |
備考 | 金メッキ |
DisplayPort ⇒ HDMI
コネクタ形状 | DisplayPort ⇒ HDMI |
---|---|
形式 | アクティブ |
対応解像度 | 3,840px × 2,160px/60Hz |
DisplayPort規格 | Ver.1.2 |
HDMI規格 | HDMI2.0 |
備考 |
EIZOモニター
第1位 10%割引 CS2740 26.9インチ 4K
品名 | ColorEdge CS2740 |
---|---|
販売元 | EIZO |
本拠地 | 日本 |
インチ | 26.9インチ |
サイズ | 63.8㎝ × 26.5㎝ × 40.4~55.9cm |
駆動方式 | IPS |
解像度 | 3,840px × 2,160px 4K |
色域 | Adobe RGB99% |
応答速度 | 10ms |
リフレッシュ レート | 60Hz |
接続 | HDMI DisplayPort USB-C |
VESA | 100㎜ × 100㎜ |
目に 優しい | アンチグレア、フリッカーフリー |
備考 | |
取扱日 | 2018年6月12日 |
公式サイトで購入することで199,100円 ⇒ 179,190円の10%OFF!
クーポンコードは公式サイトで入手!
まとめ
- DisplayPortは配置が換わってしまう!
- DisplayPortの方が安い!
- 面倒なときはHDMIを選ぶべし!
- 変換機器はアクティブを選ぶべし!
- EIZOモニタでDisplayPort問題の改善!
DisplayPortとHDMIの変換についての特集でした。
これらを押さえておけば大枠では両者の違いは押さえられると思う。
では、よい制作ライフを。
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