【大きい方がいい!?】サイズを重視する液タブの選び方三か条

液タブの選び方をデジ絵師が伝授!
お願いします!
デジえしべるです。
今回は、デジ絵師にとって最重要画材といっても過言ではない液タブ。
その液タブの選び方を徹底解説していきます。
普通は絵を描く視点での選び方だけど、うちは一味違って健康面からもアプローチ。
やっぱりいい絵を描くには心身ともに健康であってこそだし、絵描きの健康を守ることも私のテーマに入っているから。
液タブ選びを失敗するといい絵は描けないわ、ヘルニアになるわで踏んだり蹴ったりの状況になってしまうこともあります。
そうならないためにデジ絵師・日時計が液タブ選びのポイントを紹介していきます。
日時計サイズはなるべく大きいものがいいけど
どうしても大きいサイズが置けない場合は高解像度モデルでもいい
正しい液タブの選び方を知って健康的に絵を描こう!
デジ絵師の液タブの選び方


絵描きブロガーの日時計です。
私は10年以上漫画やイラストなど絵に関わる制作をしてきました。
実績としては、東京03 in UNDERDOGSや、あいち産業振興機構のような公的機関のPVの絵コンテなど。
しんまい動画コンクールで特別賞受賞。
※Amazon のアソシエイトによって、日時計は適格販売により収入を得ています
液タブメーカー、液タブでイラストを描いたら単価がUPした話、おすすめ液タブ情報まとめ!
プロ絵師が厳選したおすすめ液タブ↓↓↓
【最大15%OFF】プロ絵師が厳選したおすすめ液タブ12選!
選び方三か条
- AdobeRGB90%以上
- 22インチ以上
- スタンド必須
液タブを選ぶ時のポイントとして、私はこの三つを重視しています。
一つ一つ解説していくぞー!
AdobeRGB90%以上


| 規格 | 用途 | 得意な色 |
|---|---|---|
| sRGB | Web、デジタル写真、一般的な用途 | 標準的な色表現 |
| Adobe RGB | 印刷、出版、プロ向け画像全般 | 緑・青系 |
| DCI-P3 | デジタルシネマ、HDRコンテンツ | 赤・オレンジ系 |
| NTSC | 昔のテレビの基準 | 特になし |
デジタルカメラ、スキャナー、プリンタなどで表現できる色の範囲が異なるため、それらの色のすり合わせをするために色域が決められています。
色域は色々あるけど、液タブメーカーで使用しているのはAdobeRGB、sRGB、NTSCの三つ。
国際規格はsRGB。
AdobeRGBは、Adobeが規定しているもの。
印刷することが前提なら現時点ではsRGBが一番PC上で見たものと色味が近い。
国際規格のため、モニター、プリンタなどほとんどの機器での標準の色域となっています。
表現できる色域は、AdobeRGBの方が広いけど、採用されている規格も現時点ではそこまで多くありません。
今後はAdobe勢力が拡大していくと見ているから、AdobeRGBに注目していきましょう。
私の実体験では、PC上で自分の好みの色を着色したけど、印刷されたものが送られてきて、それを見て愕然としたことがあります。
Wacomなんかも最近色域ではAdobeRGB〇〇%としか出していませんが、第一にAdobe RGB、第二にsRGBの基準で液タブを見てみましょう。
予備知識:色域カバー率とボリュームの違い
| 詳細 | |
|---|---|
| 色域カバー率 | 規格に対して、その色をどの程度再現できるか |
| 色域ボリューム ※体積とも記載されている | 明度も含めて色の表現力 |
よく液タブのスペック(仕様)を見てると、特に中国製に多いのですが120%とか、140%とかみませんか?
あれっておかしいと思いませんか?
なんで100%超えてるの?…と。
Wacomでは、私は見たことないので、中国らしい誇張かなと思っていましたが、どうやら間違っていませんでした。
100%を超えているものは色域ボリューム(体積と表記しているところもある)といって、色味を表現する指標です。
一般的なモニターや液タブはsRGBが国際標準としてここを目安に製品が作られています。
上記の表のとおり、私たち絵描きが重視するのはAdobe RGB。
この一般的な規格は色域の図解?でもわかる通り、それそれの再現できる色表現。
一方の色域ボリュームは、この色味の他に明るさなども含めた色表現。
例えば、sRGBの色域カバー率99%で、色域ボリューム120%の場合は、sRGBの色の表現力は最大限に発揮できます。
一方、sRGBの色域カバー率85%で、色域ボリューム140%の場合はどんなに頑張ってもsRGB85%を超えることはできません。
なので、カラーを扱う絵師なら、”色域カバー率が90%以上で、なるべく色域ボリュームのパーセンテージが高いものを選ぶ”が正解。
22インチ以上
画面サイズ


こちらは、GT-220 V2(21.5インチ)の液タブでのクリスタの配置。
ツールバーを両サイドに表示させて、なおかつ、サブビューも表示させてもお絵描きスペースは広い(正確には…広かった)。
で、Kamvas 16 2021で同じことをやってみるとホントに狭い…
だから、今はこんな感じでツールバーを右側だけに配置をしています。


ナビゲーターとレイヤーウインドウを同じ列に配置してるので、全体を見たいときにはナビゲーターを表示させて、レイヤーをイジりたいときはレイヤーウインドウを表示させています。
Huion Kamvas 16 2021のレビューを観たい人は▶ココ◀をクリック。
画面が小さいとこういうこまごました作業が増えてしまうということなのです。
こんな細かいことと思うでしょうが、これがチリツモで一回一回の作業が一つのイラストで何百回、何千回とやるとかなり時間のロス。
高解像度=大きいサイズ


それで2022年もHuionさんがKamvas Pro16 2.5Kを提供してくれました。
このモデルは依然と同じく16インチなんだけど、解像度が2.5K。
画面の配置はGT-220 V2と同じだけど、それより画面が広くなっています。
Kamvas Pro16 2.5Kの口コミを知りたい人は▶ココ◀をクリック。
大きい方が、拡大した時に画面の大きさ分だけ拡大できるので細部の描き込みもしやすい。
良い絵というのは、細部の緻密さにかかっているといっても過言ではありません。
大雑把に描きながらも細部をキメることで人の視線も集められるため、カッコいい絵だなと思わせることも可能。
また、細部を描き込んでからイラストの全体を見て確認するということも結構頻繁にするため、良い絵を描くには液タブは大きいことこそが正義!
液タブサイズは大きい方がいい絵が描けるけど、部屋が狭い、机のスペースが小さいといった場合は大きい液タブを置きたくても置けないこともあるでしょう。
そんな時は、高解像度モデルを選びましょう。
スタンド必須
この項目をわかりやすく伝えるために、実際に私に起こった健康被害について話してみます。
これって肩こり?


液タブを購入して3か月たったころ、肩に痛みが…
過去に二回激しい肩こりに襲われたことがあるけど数日で痛みが引きました。
ところが今回は痛みがまったく引かない。
それどころか日にちが立つごとに痛みが増していき肩だけじゃなく肘まで痛くなっていき、夜には右腕が痺れてきました。
〇〇一歩手前


普段は病院が大嫌いだから行かないんだけど、どうしても自分で対処できる範囲を超えていたため病院へ。
病院でレントゲンを撮ったりなんだりして判明したことは…


こんな感じで首の骨が変形して尖ってきていました。
なんと…首のヘルニア一歩手前でした…
病院に行ったとき色いろ質問をして原因を突き止めました。


作業中ずっと前傾姿勢で作業していたことが原因でした。
この液タブの首のヘルニアの詳しい状況は以下の記事で詳しく話しているので、興味のある人は読んでみてください。
液タブはスタンド付属のものを選ぶべし!


- 背筋を伸ばす
- 骨盤を立てる
- 骨盤に垂直に上半身を立てる
- 地面に足がつく
- 肘を机の上に置く
この五つのポイントを押さえた姿勢が私が考える”理想的な作業姿勢”
高くまで調節できるスタンドがついているならそれでもいいけど、若干上がる程度のスタンドだと集中すると前のめりになっちゃうので、結構な角度にできるようなスタンドは少々高くても液タブと一緒に購入しましょう。
スタンドって、Wacomは前から仰々しい高額なスタンドがあったけど、中華液タブはスタンドまでセットだったけど、Huionも仰々しい高額なスタンドになりつつあります。
だから、一番安く大きい液タブを使いたいならXP-penになります。



メジャー液タブメーカーでは
XP-Penが最も安い!
液タブに必要なスペック
| パーツ | 性能 |
|---|---|
| CPU | Core i5~ |
| メモリ | 8GB~ |
| グラボ | GeForce GTX 1050 4GB~ |
上記が液タブを使用するうえで最低限必要なスペック。
液タブを使うにはペイントソフトが必要。
だから、正確にはペイントソフトが正常に動作するのに必要なスペックとなります。
| パーツ | 性能 | |
|---|---|---|
| CPU | intel Core i3 8世代(8,000番台) i5 6世代(6,000番台) i7 4世代(4,000番台) | Ryzen3 3世代(3,000番台) |
| メモリ | 8GB | |
| ストレージ | 240GB SSD | |
| グラボ | GeForce GTX1050~ | |
最近のBTOメーカーのクリエイターPCならスペックの心配をしなくてもいい。
問題なのは、以前から使用しているパソコンが購入から何年経っているか、元々搭載しているスペックが液タブ、ペイントソフトの仕様に耐えられるかというところ。
それなりのスペックを積んだパソコンはホントにノーストレスで作業ができます。
デジ絵師が絵を描くのに必要なスペックをもう少し知りたい人は、以下の記事で、必要なスペック早見表、各パーツの役割、各種ソフトのスペック、PC相場などを詳しく解説しています。
無印とProの違い
![]() ![]() Cintiq Pro16 |
![]() ![]() Artist Pro16 | |
|---|---|---|
| 値段 | 18万円位 | 50,000円位 |
| 解像度 | 3,840px × 2,160px 4K | 1,980px × 1,080px フルHD |
| 色域 | AdobeRGB98% | AdobeRGB90% sRGB133% NTSC94% |
| 応答 速度 | 30ms | 14ms |
| タッチ 機能 | ||
| ショート カットキー | なし | 8+1 |
| 発売日 | 2021/11/05 | 2020/05/28 |
わかりやすく国産の世界シェアNo.1のWacomとXP-Penの液タブを比較してみます。
比べてみるとWacomの方が全体的な性能がいい。
- 画面サイズ
- 色域の広さ
- 応答速度
メーカーによっても変わってくるけど、大雑把にまとめると上記の三つが大きく違う点。
もっと詳しく無印とProの違いを知りたい人は、以下の記事で、Wacom、Huion、XP-Pen、Artisulの違い、13、16,24インチの比較などメーカーごとの違いを徹底解説しています。
液タブの選び方後のおすすめモデル
13インチ周辺TOP3!
第1位 Kamvas Pro13


| 品名 | Kamvas Pro13 |
|---|---|
| 販売元 | Huion |
| 本拠地 | 中華人民共和国 広東省 経済特区深圳市 |
| インチ | 13.3インチ |
| サイズ | 36.7㎝ × 21.7㎝ × 1.2㎝ |
| 解像度 | 1,920px × 1,080px フルHD |
| 色域 | sRGB 120% ※色域ボリューム |
| 応答速度 | 26ms |
| リフレッシュレート | |
| 接続 | USB-C |
| 備考 | ショートカットキー4+1 充電不要ペン(PW517) 簡易スタンド付属 |
| 取扱日 | 2018年8月5日 |
第2位 Wacom one 13


| 品名 | Wacom one 13 touch |
|---|---|
| 本拠地 | 日本 生産は中国? |
| インチ | 13.3インチ |
| サイズ | 33.6㎝ × 22.2㎝ × 1.2㎝ |
| 解像度 | 1,920px × 1,080px フルHD |
| 色域 | sRGB99% |
| 応答速度 | 19ms |
| 接続 | HDMI USB-C |
| 備考 | 充電不要ペン(Wacom Oneスタンダードペン) マルチタッチ機能 |
| 取扱日 | 2023年8月28日 |



Wacom One13の最新モデル
かなり評価が高い!
第3位 Huion Kamvas Pro13


| 品名 | Kamvas Pro13 |
|---|---|
| 販売元 | Huion |
| 本拠地 | 中国 |
| インチ | 13.3インチ |
| サイズ | 37.4㎝ × 22.9㎝ × 1㎝ |
| 解像度 | 2,560px × 1,600px 2.5K |
| 色域 | AdobeRGB99% sRGB145% |
| 応答速度 | 25ms |
| 接続 | HDMI USB |
| 備考 | ショートカットキー7 充電不要ペン(PW517) |
| 取扱日 | 2021年11月29日 |



13インチ周辺で高解像度モデルは珍しい
12~13インチ周辺のおすすめ液タブをもっと知りたい人は、以下の記事で詳しく解説しています。
\ 13インチ周辺の高性能の安い液タブランキング /


16インチ周辺TOP3!
第1位 Kamvas Pro 19 4K


| 品名 | Kamvas Pro 19 |
|---|---|
| 販売元 | Huion |
| 本拠地 | 中華人民共和国 広東省 経済特区深圳市 |
| インチ | 18.4インチ |
| サイズ | 44.9㎝ x 27.2㎝ x 2.5cm |
| 解像度 | 3,840px × 2,160px 4K |
| 色域 | AdobeRGB98% sRGB99% DCI-P98% |
| 応答速度 | 15ms |
| リフレッシュ レート | 60Hz |
| 接続 | USB-C |
| 備考 | マルチタッチ対応 キーダイヤルアシスタント(リモコン) 充電不要ペン(PW600 / PW600S)2本 |
| 取扱日 | 2024年1月20日 |
第2位 Xp-Pen Artist Pro 16 TP 4K


| 品名 | Artist Pro 16 TP 4K |
|---|---|
| 販売元 | XP-Pen |
| 国 | 中国 |
| インチ | 15.6インチ |
| サイズ | 43.2㎝ × 25.6㎝ × 0.9㎝ |
| 解像度 | 3,840px × 2,160px 4K |
| 色域 | AdobeRGB92% sRGB124% NTSC88% |
| 応答速度 | 25ms |
| 接続 | HDMI USB-C |
| 備考 | 充電不要ペン(PH2-D) |
| 取扱日 | 2021年7月30日 |
第3位 Wacom Cintiq Pro16 4K


| 品名 | Cintiq Pro 16 |
|---|---|
| 販売元 | Wacom |
| 国 | 日本 生産は中国? |
| インチ | 15.6インチ |
| サイズ | 41㎝ × 26.6㎝ × 2.2㎝ |
| 解像度 | 3,840px × 2,160px 4K |
| 色域 | AdobeRGB98% |
| 応答速度 | 30ms |
| 接続 | HDMI USB USB-C |
| 備考 | タッチ機能有 充電不要ペン(Wacom Pro Pen 2) |
| 取扱日 | 2021年11月5日 |
16インチ周辺の液タブをもう少し知りたい人は、以下の記事で趣味向けモデルも紹介してるから、興味があったら見に行ってみてくださいね。
\ 16インチ周辺の大きさの液タブランキング /


22インチ周辺TOP3!
第1位 Kamvas Pro 24 4K


| 品名 | Kamvas Pro24 4K |
|---|---|
| 販売元 | Huion |
| 本拠地 | 中華人民共和国 広東省 経済特区深圳市 |
| インチ | 23.8インチ |
| サイズ | 43.6㎝ × 24.7㎝ × 1.2㎝ |
| 解像度 | 3,840px × 2,160px 4K |
| 色域 | AdobeRGB102% sRGB140% NTSC98% |
| 応答速度 | 10ms |
| リフレッシュレート | |
| 接続 | HDMI DisplayPort USB-C |
| 備考 | 充電不要ペン(PW507) スタンド付属 ミニキーボード付属 |
| 取扱日 | 2021年9月7日 |
第2位 Wacom Cintiq Pro 24 4K


| 品名 | Cintiq Pro 24 |
|---|---|
| 販売元 | Wacom |
| 国 | 日本 生産は中国? |
| インチ | 23.6インチ |
| サイズ | 67.7㎝ × 39.4㎝ × 4.7㎝ |
| 解像度 | 3,840px × 2,160px 4K |
| 色域 | AdobeRGB99% |
| 応答速度 | 14ms |
| 接続 | HDMI DisplayPort Mini DisplayPort USB-C |
| 備考 | タッチ機能(あり/なし) 充電不要ペン(Wacom Pro Pen 2) |
| 取扱日 | 2018年8月22日 |



タッチモデルは画面を手で触ってズームなどができるもの
ペンモデルはタッチ機能がないモノ
第3位 15%OFF Artist 24


| 品名 | Artist 24 |
|---|---|
| 生産国 | 中国 |
| インチ | 23.8インチ |
| サイズ | 59㎝ × 36.1㎝ × 3.4㎝ |
| 解像度 | 2,560px × 1,440px 2.5K |
| 色域 | AdobeRGB94% sRGB127% NTSC90% |
| 応答速度 | 14ms |
| 接続 | HDMI USB-C |
| 備考 | 充電不要ペン(PA6) VESA規格対応100㎜ × 100㎜ メーカー保証18か月 |
| 取扱日 | 2021/07/21 |
公式サイトでの購入で89,800円 ⇒ 15%OFFの76,330円!
22インチ~のおすすめ液タブを知りたい人は、以下の記事で詳しく解説しています。
\ 22インチ~液タブランキング /


まとめ
- 三つのポイントで液タブを選ぶ!
- スタンドで身体の健康維持!
- 値段の違いは性能の違い!
自分に合った液タブは見つかりましたでしょうか。
ホントにスタンドだけは必須だからそれだけは覚えておいてくださいね。
では、よい制作ライフを。






コメント